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2019年6月8日土曜日

困った親切

電車の扉が開いた。

さあ、電車に乗り込もうと並んでいる。
周りの人たちの波に乗って、
電車に乗ろうとする、

その瞬間。ひょいっと白杖を持っている
右腕を黙って後ろから持ち上げられてしまった。

私は杖の先でホームと電車との隙間を
確かめているので、足がモタついてしまう
非常にあぶない。

結構こういう親切してくれる人が多い。
盲人の私を助けるつもりで、
腕を支えてくれるんでしょうけれど、
これが本当に困っちゃう。

良いことしているって思っているし、
黙っているし。
でもサポートしても貰ったお礼言わなきゃだし。
これ、やめてください。
と、言う間もないし言えないし。  
困っちゃう。

2019年4月17日水曜日

踏みたくない

自宅から駅までの慣れた道。

駅に近づいたので点字ブロックが現れた。


よっしゃ!点字ブロックだ。
今日も通勤の為、私はその上をスピード
上げた電車みたいにグングン歩いて、
駅へと向かっていた。


…と、後ろからコツコツと
小走りにちかづいてくる
ハイヒールらしき音。


急いでいるのかな?
っと思っていたら、
私の左腕に手がかけられ、
「こちらへ」っと。
小さなやさしい女性の声。

そのまま何歩か歩いていったら、
また点字ブロックの上に乗せてくださった。

「あの汚い物がありましたから。」

よかったー!
聞いてみたら、点字ブロックの上に
戻したものが広がっていたとのこと。

汚い物を踏まずに済んでほんとよかった。

そういえば電車に乗り込んだ時、
ずるっと何かを踏んずけて、
すべったことがあったっけ。

あれ戻したものを踏んずけていたんだ。
目の見える人たちは無意識だって、
そんなのを踏まないように避けて歩いていく。

べつに踏んずけたって、気持ち悪いだけで、
危険なわけじゃあないけれど、
やっぱ踏みたくない。

今日は本当にタイミング良く、
気の付くすてきな女性に助けてもらって、
ほんとよかった。

もちろん!何度もお礼を言いましたよ。 

2019年4月14日日曜日

パンチ

雨が降っているし、
山手線は遅れているしで、
めちゃくちゃ混んでいた。

過去、この様な混雑の日に
白杖を折られてしまって、
困った事何度かあったから。

こんな時には素早く白杖を折りたたんで、
胸の前に持って、安全姿勢をとる。

注意する事は座っている人の前に
立たない様に、ギュウ詰めの真ん中に
入れる様、立ち位置に気をつけること。 また 降りる駅に

近づく3つ手前の駅ぐらいから、
降り口の近くへと人の流れにのって
移動しておくこと。
でないと降りそこなってしまう。

なのに今日は勢い良く、
座席の前へと押し込まれてしまった。

足を開いてつっぱってはみたけれど 
大勢の力にはどうにもならない。

座っている人の上に、
おおいかぶさってしまっ

んな大変なんだもの。
ところが今日座っていた人、
たぶん男性。 
嫌っとばかりに両手で私を
押し退け様とパンチをしてきた。



しかも2回。

私はびっくり。
大きな声でごめんなさいー。
そしたら周りの立っている人たちが
私の体を後ろへと引っ張ってくださった。

本当。
いろんな性格の人たちがいるもんですねえ。

2019年3月6日水曜日

爆発物

またひどい通勤ラッシュ。

山手線の中はぎゅうぎゅう詰め。 

ここまでぎゅうぎゅうだと楽ちんだ。

だって足つかなくたって、
立ってられるんだもの。

だけれど、今日は背中のリュックに爆発物が
3つも入っているから気が気ではない。

ニールの袋に入れておいたのが
せめてもの慰め。
リュックは胸の前にかかえて下さい。
っとはいわれるけれど、こんなぎゅう詰め。 

腕の力もない私には無理だ
人の波にリュックだけ持っていかれてしまうから。
ああ…背中の中の大切な爆発物。
無事でありますように。
ああ…秋葉原だ。

ガツガツ後ろからかき分け出口に向かっていく人。
ぴったり合わさった隣の人。
呼吸でお腹が動いているのさえわかる。
やっと東京駅。

ホームに降り立って大きく深呼吸する。 
急いで会社に行って確認してみる。

爆発物は大好きなみかん3つ。

私のお昼ご飯。

やっぱりー!
みかんの皮が裂けて液がでていた。 
爆発してしまっていた…

2019年2月8日金曜日

男性は読まないで

女の子の日。

私は会社で慌ててトイレに駆け込み、
うっかり便座のフタの確認をしないで
そのままフタの上に汚いおしりを乗せてしまった。 

ああっ!!

と思っても後の祭り。 

どうしよう。 

お手洗いを汚くしたら、
私しか盲人が働いていないのだから
私のせいになってしまう。 

しかたないので、水を流した後、 
ペーパーを重ねてフタの上を何度も拭いた。 

水に濡らしてはまた。。。っと。 
最後は乾いた紙で拭きあげた。 

触った感じではツルツルできれいなのだけれど、 
本当にきれいになっているのかは分からない。 
便座の方も入念に同じように拭いていく。 

便座の裏側までも拭いておく。 

最後の最後には、鼻を近づけて
血の匂いがするかどうか、嗅いでみる。 

匂いはないようだ。 
きれいになったとすぐに分かるならば
こんなにしなくてもいいのに。と、
便器を抱えたまま溜息がでてしまう。 

若女子のみなさん。
気を付けてくださいねえ。

2019年1月27日日曜日

室内お掃除のプロの精神とは

私は会社でマッサージ師をしている為
私専用のマッサージルームを持っている。 

その部屋は毎朝お掃除をして貰っている。 

旅行先などで連泊の時、
お部屋のお掃除してもらう事があるけれど。  
そんな時はテーブルの上 
散らかした物はそのままで、
他は綺麗にしてくれている。 

さて、お掃除してもらった 
お部屋の中、壁の端に
大きなビニールの袋を落としたままだった。 

私が慌てていて、捨て忘れたものだ。 
お掃除の後でも、そのビニール袋はそのままだった。 

それから今朝の事。 
デスクの下に、私のかじりかけのパンが
乾燥パンになって落ちていた
あ!恥ずかしい。
でもこれって、掃除機かけたなら分かっているはず。 

これって、絨緞の上に置いてある 
かじりかけでガビガビのパンは 
私の所有物として手が付けられなかったのだろうか? 

それとも、
掃除機かけていなかったってこと? 
どっち? 

お掃除のプロなら、どうするのが本当なんだろうか?

2019年1月22日火曜日

ダイエット本のテーマ

私はマッサージ師なので 
沢山の人達の体を触っている。 

お尻が小さくて太モモに脂肪が
付いていないカッコいい足。 

『何か運動しているんですか?』 
「いいえ。歩いてばかりです。」 

スタイルのいい人たちって、
ほとんど運動していないという返事。 

運動始めている人たちは 
脂肪が付いちゃっている人達だと
いうことがわかった。

そうだよね。 
運動するきっかけって 
やっぱ脂肪減らしたいからで 
元から脂肪少ない人たちは 
運動する必要ないんだものね。 

いかに少ない運動でより多くの脂肪を
減らすことができるかがってことが、 
これからのダイエット本のテーマになってくるんでしょうね。 

効率が悪くちゃだめですよね。

2019年1月16日水曜日

人間の気配

朝8時過ぎ、通勤で東京駅地下の 
大丸デパートの脇の通路を
通って行こうとしたら何やら  
無言ではあるけれど、人間の気配。 

案の定、床におかれた紙袋を
蹴っとばして、無言の集団に 
ぶつかってしまった。 

すぐに別のところから男性が 
来てくれて誘導してくださった。 

デパートの方で列の整理をしているとのこと。
聞いてみれば、
な!なんと!9時半から売り出される 
福袋を待っている人達なんだそうだ。 

どれくらい並んでいるのかと聞いて 
これまたびっくり!
既に120人程にもなるらしい。 
これだけの人たちがいたならば 
人間の気配もするってもんだ。 

福袋ってデパート内に入っている 
それぞれのお店で、それぞれの規格で
しているんだそうだ。 

なので私の好きなヨックモック
だってモロゾフだって、
福袋が用意してあるってことだ。
いいなあ。 
一度でいいから、この福袋
ゲットレースにでてみたい。 

シャッターが空いた瞬間 
飛び込んでいく人たちの音を
聞いてみたい気がする。 

2019年1月15日火曜日

二十歳になった盲人のみなさんへ

二十歳になった盲人のみなさん 
おめでとうございます。


全盲の人、弱視の人、
今まさに視力が落ちてきている人。 

色んな人たちがいることでしょうね。
 
私も7歳の時に全盲になってから 
早、50年となりました。 

周りの盲人の人たちは、
マッサージ師なっていたり 
教員になっていたり 
パソコン使いこなして 
会社に勤めていたり 
または、何もしていなかったりと、

色々な人たちいますけれど 
自分で働いたお金で外に出て、
お友達を作って遊びにいったり、 
運動したり、また、結婚したりして、
子供もできたりして、
人生それなりに楽しめるようですよ。 

視力に対して、きっぱり諦めがつきさえすれば 
こっちのもん。 

生きてて良かったって 
必ず思う時が来ますから 
まずは、何が出来そうか?
 
そこから考えてみましょうよね。 
人生辞めたくなる時って誰にでもあるみたい。 

でもね、目が悪くたって、
結構面白い事が出てきますから。 

めげずに、腐らずに、行こうよね! 

2019年1月10日木曜日

シャッターアウト

さあ帰りが困った。 
元旦の仕事帰りの事。 
今年は初めて、元旦から仕事に出てきた。 
東京駅改札出てから 
ガランとした東京駅地下。 
いつもの曲がり角… 
あ!?シャッターが降りていて 
向こうへ行くことが出来ない!!
・・・そっか。 
大丸も、地下のお店もお休みなんだ。 
どうしようもなくて、会社に電話したら、 
部長さんが直々に寒い中迎えに来て下さった。 

さて、帰り。 
また部長さんに頼む訳にもいかない。
さすがに申し訳なすぎる。
どうしよう。 
地下フロアのどこかの扉から
地上に出て来たはずなのだけれど 
どこだかが分からない。 
盲人はやっぱり大変。 
すぐそこの階段が
みつけられないのだもの。 
10年以上通っている場所も
一歩でも外れてしまうと
どこだかわからなくなる。
方角も見失って、どっちに行けばいいのかさえ
わからなくなってしまう。

少しの変化で全く何も出来なくなってしまう。
目が見えれば、なんて事ない。
たかが50m。
たかが一筋の道が途絶えただけで、
遭難してしまう…
誰もいない地下道で響く杖の音。
誰か助けてください!と叫んでも、
たまに過ぎ去る忙しげな足音。
目が見える人にとったら、
何に困るのか、意味不明なんだと思う。

そうだ。
お昼休みに警備員さんの所まで行って 
地上から、地下へと降りていく 
階段の場所を聞いておくことにしよう。 

3女にも電話しておいて 
困ったらビデオ通話でサポート
してもらえるようにと頼んでおこう。  


何せほとんど人が
歩いていないのだから 
広い空間で独りぼっちに
なってしまったら遭難するしかない。 

元旦からハードルがあるけれど 
よし!何とか家に帰ってみせますよ!