「ウンチの拭き残しがあるって言われたんですけど。
かぶれの原因になるからって…」
盲人の新米ママさん。
生まれたての赤ちゃんのウンチは
ヨーグルトみたいな匂いだし、
指にくっ付いた感じも似ている。
さて30年前、
私はどんな風にしてたっけ??
そう、まずはティッシュでザッと拭いてから、
お湯で濯いだガーゼのハンカチで拭いて、
それから濡れているお尻を、
乾いた布オムツを当てて水分を取ってあげていた。
当時はまだ布のオムツ。
長四角と三角に折り畳んで
組み合わせたオムツを当てていた。
お尻周辺を良ーく触ってベタつきはないか?
洋服は汚れてないか?
その都度、良ーく触りまくっていた。
そして最後は鼻を近づけて、
クンクン匂いを嗅いでみる。
ウンチの匂いがするなあっと思って、
その辺りを触っていたら、
洋服に付いていたりしてね。
ついでに自分の鼻にもくっついちゃったりして。
でも拭き残しはしょうがないもんね。
2019年3月10日日曜日
無痛死3
愛犬キャンディーが死んだ時は真夏だった。
死ぬ瞬間、娘たちが側にいてくれていたので、
私はその様子を会社にいながら、
スカイプで聞いていることができた。
もう抵抗力がなくなってしまっていて、
お尻の穴や眼の中にウジが湧き出していた。
それでもハムを半分食べたと言う。
ウジが湧いてしまったので、
動物病院で、薬草のお湯に入れてもらい、
下半身の毛を剃られてしまって、
痩せて、骨ばかりの姿だった。
キャンディー。
それでも娘たちの手を、ぺろりと舐めてくれたと言う。
19年も一緒に過ごしてくれた、
雑種混じりの柴犬のキャンディー。
何の薬も飲ませてはいなかった。
苦しかったんだろう。
乾いた口から浅い息をしていた。
それが突然、
「きゃああっ」と、大きな叫び声をあげた。
娘たちも私も、キャンディーっと大声で呼んだ。
キャンディーは弓のように背中を大きく
のけぞらせて、動かなくなってしまった。
眠り薬、飲ませておいてあげればよかった。
さぞ苦しかったことだろう。
死ぬ瞬間、娘たちが側にいてくれていたので、
私はその様子を会社にいながら、
スカイプで聞いていることができた。
もう抵抗力がなくなってしまっていて、
お尻の穴や眼の中にウジが湧き出していた。
それでもハムを半分食べたと言う。
ウジが湧いてしまったので、
動物病院で、薬草のお湯に入れてもらい、
下半身の毛を剃られてしまって、
痩せて、骨ばかりの姿だった。
キャンディー。
それでも娘たちの手を、ぺろりと舐めてくれたと言う。
19年も一緒に過ごしてくれた、
雑種混じりの柴犬のキャンディー。
何の薬も飲ませてはいなかった。
苦しかったんだろう。
乾いた口から浅い息をしていた。
それが突然、
「きゃああっ」と、大きな叫び声をあげた。
娘たちも私も、キャンディーっと大声で呼んだ。
キャンディーは弓のように背中を大きく
のけぞらせて、動かなくなってしまった。
眠り薬、飲ませておいてあげればよかった。
さぞ苦しかったことだろう。
2019年1月14日月曜日
2018年11月16日金曜日
生きててよかったあ
「オラァ幸せだぃなぁ〜
こうやってよ、おめえ(私の事)や孫たちとよ
温泉に浸かれるんだでぇ〜
いつ死んだっていいでぇ。
ああ〜〜気持ちが良いやぃなぁ。」
もう死んでしまった母は
お風呂が大好きだった。
子供たちが車を運転出來る様になってからは
近くのお風呂屋さんによく連れて行って貰った。
隣町にいい源泉のお風呂がある。
そこには「寝湯」と言って
木を枕にゴロリと寝て入るのもある。
タオル1枚をお腹に乗せて
ひんやりの空気をお布団にして
10cm程の湯の中で、
うつらうつらとする。
「ああ子供達とこうして
お風呂に入っていられるなんて
本当に気持ちが良い幸せだなぁ。
もういつ死んだっていいなぁ。」
母と同じ事を言っていた。
3人の娘達も、あと40年もしたら
同じ事言っているんだろうなぁ。
大きなお風呂って、
体を温めてくれるだけじゃなくって
生きていると言うことを思い出させてくれる。
「あぁ〜紅葉しかけた葉っぱが、
向こうに見えてね、白い雲があっち。
あぁ〜綺麗だなぁ。死んでいるみたいー」
寝湯に横になって、隣で3女が言っていた。
今日は3人の娘たちと私の4人で、温泉に来ている。
垢すりをして貰って、さっぱりした身体に
夜風がひんやりきもちいい。
これからサラダとケーキを食べに行く。
私達の大好物だ。
生きててよかったあ。
目が悪くたって、生きててよかったぁ。
嫌な事もあったけれど、
本当に生きててよかった。
こうやってよ、おめえ(私の事)や孫たちとよ
温泉に浸かれるんだでぇ〜
いつ死んだっていいでぇ。
ああ〜〜気持ちが良いやぃなぁ。」
もう死んでしまった母は
お風呂が大好きだった。
子供たちが車を運転出來る様になってからは
近くのお風呂屋さんによく連れて行って貰った。
隣町にいい源泉のお風呂がある。
そこには「寝湯」と言って
木を枕にゴロリと寝て入るのもある。
タオル1枚をお腹に乗せて
ひんやりの空気をお布団にして
10cm程の湯の中で、
うつらうつらとする。
「ああ子供達とこうして
お風呂に入っていられるなんて
本当に気持ちが良い幸せだなぁ。
もういつ死んだっていいなぁ。」
母と同じ事を言っていた。
3人の娘達も、あと40年もしたら
同じ事言っているんだろうなぁ。
大きなお風呂って、
体を温めてくれるだけじゃなくって
生きていると言うことを思い出させてくれる。
「あぁ〜紅葉しかけた葉っぱが、
向こうに見えてね、白い雲があっち。
あぁ〜綺麗だなぁ。死んでいるみたいー」
寝湯に横になって、隣で3女が言っていた。
今日は3人の娘たちと私の4人で、温泉に来ている。
垢すりをして貰って、さっぱりした身体に
夜風がひんやりきもちいい。
これからサラダとケーキを食べに行く。
私達の大好物だ。
生きててよかったあ。
目が悪くたって、生きててよかったぁ。
嫌な事もあったけれど、
本当に生きててよかった。
2018年11月15日木曜日
首しめられていたって?
『本当?首絞められたの?ごめんねえ』
子供のいる娘たちとお茶しながら
今後の子供の教育について話していた。
私自身、小学生の時には
勉強できていたんだけれど
中学に入ったら、めっきりだめで
教科書読んだって意味が分からない仕末。
なので、それからずぅっと落ちこぼれていた。
それに加えて親は教育に興味なし。
何の習い事もしてこなかった。
そんな反動か、子供達には
出来るだけ色んなお稽古事を
させたかったし、出来る限りしてきた。
ずいぶん無理してきた。
その1つがスイミング。
プールの授業の時にもいいし、
年頃になればお友だちと
海やプールにもいくだろうし。
そんな時泳げたらかっこいい。
子供が出来たら、子供たちの
お手本となって泳いでいる所を
見せてあげられるし、一緒に水の中でも遊べる。
年を取ったら、趣味の一つとして
老後を楽しめることだろうし…
そう、あれこれ思いながら
スイミングに嫌がるのもムリして
怒鳴りつけながらも続けさせてきてしまった。
「まだ覚えてる。
スイミングの猫みたいな顔した先生。
プールの上で、ぎゅうっと首しめるんだよ。
もう苦しいし、あの先生ものすごく嫌だったんだよ。
まだあの顔覚えているよぉ。」
…確かに私も覚えている。
スイミングに通っていた時、
やたらと行くのを嫌がって先生の肩に
噛みついてまで嫌がった時があった。
ぎゃあぎゃあ大声で泣き叫んでいた。
プールへの扉が閉まっても、
泣き声が聞こえていた。
あの時だったのかあ。
先生の言う事、ちゃんと聞きなさい!
なんて言いながら1つ2つ
お尻を叩いていたような気がする。
そうだったんだ。
もう25年前。
四半世紀も前の事になるけれど。
かわいそうなことをしてしまった。
子供のいる娘たちとお茶しながら
今後の子供の教育について話していた。
私自身、小学生の時には
勉強できていたんだけれど
中学に入ったら、めっきりだめで
教科書読んだって意味が分からない仕末。
なので、それからずぅっと落ちこぼれていた。
それに加えて親は教育に興味なし。
何の習い事もしてこなかった。
そんな反動か、子供達には
出来るだけ色んなお稽古事を
させたかったし、出来る限りしてきた。
ずいぶん無理してきた。
その1つがスイミング。
プールの授業の時にもいいし、
年頃になればお友だちと
海やプールにもいくだろうし。
そんな時泳げたらかっこいい。
子供が出来たら、子供たちの
お手本となって泳いでいる所を
見せてあげられるし、一緒に水の中でも遊べる。
年を取ったら、趣味の一つとして
老後を楽しめることだろうし…
そう、あれこれ思いながら
スイミングに嫌がるのもムリして
怒鳴りつけながらも続けさせてきてしまった。
「まだ覚えてる。
スイミングの猫みたいな顔した先生。
プールの上で、ぎゅうっと首しめるんだよ。
もう苦しいし、あの先生ものすごく嫌だったんだよ。
まだあの顔覚えているよぉ。」
…確かに私も覚えている。
スイミングに通っていた時、
やたらと行くのを嫌がって先生の肩に
噛みついてまで嫌がった時があった。
ぎゃあぎゃあ大声で泣き叫んでいた。
プールへの扉が閉まっても、
泣き声が聞こえていた。
あの時だったのかあ。
先生の言う事、ちゃんと聞きなさい!
なんて言いながら1つ2つ
お尻を叩いていたような気がする。
そうだったんだ。
もう25年前。
四半世紀も前の事になるけれど。
かわいそうなことをしてしまった。
2018年11月13日火曜日
お椀
お椀のフタをはずしたら
ゆずのいい香り。
「ね!すごいよ!浮いている昆布ね
寿の文字の型に切り抜かれているよ。
それに、キラキラ金粉が光ってるよ!」
娘の結婚式で出されたお吸物の亊。
昆布の下にはお麩の様な
お豆腐のような、練りものとは違うもの
大ぶりで四角いおいしいもの。
何も教えてもらわなかったら
ただの昆布1枚のお団子1個の
お吸い物と思ってしまったところ。
舌で穴のあいた昆布を確かめて…
『うんうん。これが寿の穴ね!
このお豆富みたいな物は、何とか真薯ね』っと。
しかも、
味はしないし
分からないけれど、
金粉まで飲んでいるって
想像しながら食べてみる。
実際、本物がここにあるのに
想像しながら食べるって言うのも面白いこと。
鏡割りしたお酒の中にも
キラキラ金粉が揺れている。
先ほど出された伊勢エビも
金粉載せておしゃれしていたとのこと。
目が見えていたら
さぞかし綺麗なことでしょうね。
ゆずのいい香り。
「ね!すごいよ!浮いている昆布ね
寿の文字の型に切り抜かれているよ。
それに、キラキラ金粉が光ってるよ!」
娘の結婚式で出されたお吸物の亊。
昆布の下にはお麩の様な
お豆腐のような、練りものとは違うもの
大ぶりで四角いおいしいもの。
何も教えてもらわなかったら
ただの昆布1枚のお団子1個の
お吸い物と思ってしまったところ。
舌で穴のあいた昆布を確かめて…
『うんうん。これが寿の穴ね!
このお豆富みたいな物は、何とか真薯ね』っと。
しかも、
味はしないし
分からないけれど、
金粉まで飲んでいるって
想像しながら食べてみる。
実際、本物がここにあるのに
想像しながら食べるって言うのも面白いこと。
鏡割りしたお酒の中にも
キラキラ金粉が揺れている。
先ほど出された伊勢エビも
金粉載せておしゃれしていたとのこと。
目が見えていたら
さぞかし綺麗なことでしょうね。
2018年11月12日月曜日
2018年11月11日日曜日
あの日
前回の3女の投稿を読んだ後の
家族メールにて…
“父さんです。
これは、子供の頃の3女にとっては
つらかったことだよね。でも、
きっと乗り越えられると信じていたよ。
でも心配だったのは、
みんながやりたがらない
ゴールキーパーをする事になった時は、
もしかしたらもしかするかなと思った
けれど乗り越えたね。
その時の頑張りが3女の宝物になったのかな?
これからも宝物を増やせるように頑張ってね。”
3女
“今思えば、大した事じゃ無いんだけどねー
でも、自分でサッカーやりたいって言い出したしね!
もう、引くに引けなかったよね笑
確かに!私!キーパー嫌だった!
でも、どんどん背が大きくなるし、
足技下手だからしょうがなかった笑
てかキーパー嫌だったこと忘れてた”
…という会話が行われていました。
スパイクに水筒、着替えにお弁当。
冬には分厚いベンチコートも
持っていっていたよね。
残したごはん食べてくれる人が
いるっていいよね。
よく最後までがんばれたよね。
かわいそうで母は涙が出てきちゃったよ。
家族メールにて…
“父さんです。
これは、子供の頃の3女にとっては
つらかったことだよね。でも、
きっと乗り越えられると信じていたよ。
でも心配だったのは、
みんながやりたがらない
ゴールキーパーをする事になった時は、
もしかしたらもしかするかなと思った
けれど乗り越えたね。
その時の頑張りが3女の宝物になったのかな?
これからも宝物を増やせるように頑張ってね。”
3女
“今思えば、大した事じゃ無いんだけどねー
でも、自分でサッカーやりたいって言い出したしね!
もう、引くに引けなかったよね笑
確かに!私!キーパー嫌だった!
でも、どんどん背が大きくなるし、
足技下手だからしょうがなかった笑
てかキーパー嫌だったこと忘れてた”
…という会話が行われていました。
スパイクに水筒、着替えにお弁当。
冬には分厚いベンチコートも
持っていっていたよね。
残したごはん食べてくれる人が
いるっていいよね。
よく最後までがんばれたよね。
かわいそうで母は涙が出てきちゃったよ。
2018年11月9日金曜日
サッカー少年団にいた頃
全盲両親との想い出
私は小学生の頃、
地域のサッカー少年団に参加していた。
入団のきっかけは、
仲良しの友だちに誘われたから。
少年団の練習は土日にある。
当時は土曜日も午前中学校があったので、
土曜日は午後2時から、
日曜日は朝8時半頃から3時間の練習を行う。
全盲両親の家庭には、送り迎えをする車が無い。
勿論、運転出来る人が居ないから。
練習の度に担当の家族が車で
私の送り迎えをして貰っていた。
練習中も一人。
何本もシュートを外してしまったり、
転んでケガしたら、
みんな、親の所で泣いている。
小学生だもん。
試合の日は親がお弁当や、飲み物。
お菓子までも沢山持ってきていて、
子ども達は手ぶらではしゃいでいる。
でも、自分は全部一人で大荷物。
お弁当食べ切れなくても、
代りに食べてくれる人は居ない。
試合になると、
親は自分の子どもに夢中。
そりゃそうだよね。
でもなんか寂しかったのを覚えてる。
サッカーはあまり得意にならなかった。
でも、今は、観戦するのは大好き!
2018年11月5日月曜日
3女から見た全盲両親
初めまして。
指先さん家3姉妹の末っ子「3女」です。
私達3姉妹に障害はありません。
「両親は目が見えない」
という事を、他人に伝えると、
「大変だったでしょう?」
と、聞かれるし、
「お料理は誰が作ってたの?」
などと、聞かれる。
ハッキリと伝えたいです。
私自身はそんなに大変では
なかった気がします。
でも、ウチの両親は、
誰よりも努力して、
子供のことを考えて、
子育てをしてくれました。
お父さんは、外で沢山働いて、
お母さんは家の事を
全て1人でやっていました。
トイレ掃除は、スポンジを持って、
手を便器に入れて綺麗に磨き上げていました。
料理はたまにお肉がまだ赤かったり、
玉ねぎの皮が入っていたけれど、
毎食手作りで幸せでした。
掃除機は持ち手の先端にヘッドを付けて、
床を這いながら、左手で前方を左手で確認
しながらかけていました。
会社に行く時は、人ごみにまみれて、
通勤ラッシュの中を1人で
30年以上も毎朝通っています。
初出勤の時は、事前に何度も、歩行練習を行います。
集中して歩いていないと、
自分が今どっちの方向に向かって
歩いているか分からなくなってしまうので、
家の周りでさえも迷子になります。
ホームにも落ちました。
当たり前のことかもしれないけれど、
歩く時はイヤフォン外して、
周りの情報に集中しながら歩きます。
だって全盲だから。
音楽を聴きながら、歩きスマホしている人、
あなたにとっても、危険ですよ。
みんなが気持ちよく前を向いて
歩ける日が来るといいなあ!
指先さん家3姉妹の末っ子「3女」です。
私達3姉妹に障害はありません。
「両親は目が見えない」
という事を、他人に伝えると、
「大変だったでしょう?」
と、聞かれるし、
「お料理は誰が作ってたの?」
などと、聞かれる。
ハッキリと伝えたいです。
私自身はそんなに大変では
なかった気がします。
でも、ウチの両親は、
誰よりも努力して、
子供のことを考えて、
子育てをしてくれました。
お父さんは、外で沢山働いて、
お母さんは家の事を
全て1人でやっていました。
トイレ掃除は、スポンジを持って、
手を便器に入れて綺麗に磨き上げていました。
料理はたまにお肉がまだ赤かったり、
玉ねぎの皮が入っていたけれど、
毎食手作りで幸せでした。
掃除機は持ち手の先端にヘッドを付けて、
床を這いながら、左手で前方を左手で確認
しながらかけていました。
会社に行く時は、人ごみにまみれて、
通勤ラッシュの中を1人で
30年以上も毎朝通っています。
初出勤の時は、事前に何度も、歩行練習を行います。
集中して歩いていないと、
自分が今どっちの方向に向かって
歩いているか分からなくなってしまうので、
家の周りでさえも迷子になります。
ホームにも落ちました。
当たり前のことかもしれないけれど、
歩く時はイヤフォン外して、
周りの情報に集中しながら歩きます。
だって全盲だから。
音楽を聴きながら、歩きスマホしている人、
あなたにとっても、危険ですよ。
みんなが気持ちよく前を向いて
歩ける日が来るといいなあ!
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