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2018年11月8日木曜日

一言言って

ある日、盲友とお出かけした時の事…

〜私、今、多目的トイレの前で 
順番待って並んでいたんだよ。 
しばらく待っていたら、
友達が迎えに来てくれてね。 
「あれ?トイレ空いているよ!」って 
うの。 

白杖持って立っていたんだからさ 
「空きましたよ。」とか、
何とか言ってくれたって
いいじゃないのよねえ。 

扉の音?分からなかったよ。 
駅の中だから、周りの人音も大きいし、
聞こえなかったんだよね。 

もう〜漏れちゃいそうだったのにさあ
盲友がブリブリ怒りながら言っていた。 

「空きましたよ」って
一言言ってくれたっていいのに。 

ずっと待っていたんだもの。 

電車の中の席だってそうだ。 
目の前の人、
座っているからと思って立っていたら 
いつの間にか降りていったのか、
空いていたりする。 

電車が揺れて足を踏みかえた時、 
ぶつかるはずの足が無くて 
「あれ??」っと思って 
恐るおそる白杖を前に出して
目の前の座席を確認してみれば、 
なんと空いているじゃないの。 

前に座っていた人、
私にぶつからないように 
そぉっと降りていったんだ。 

でも、隣に座っている人だって 
教えてくれたっていいじゃあないのよねえ。

盲友と、
そうだそうだ!ひどいひどい!と 
言っていたら、なんかすっきりして
まいました。

まあいいか。っと 
気持ちよく諦めがつきました。

2018年10月18日木曜日

つるりほっぺ

東京駅内の 
点字ブロックの上を 
歩いていたら、

ガツリ‼︎と、
下半身が何かに
ぶつかってしまった。 

思わず前に
出してしまった手が 
誰かのほっぺに当たった。 

「あ!おーっ!」 
私にほっぺを打たれた 
男の人がびっくりして 
声を出した。

私だってびっくり! 
腰を曲げて 
『ごめんなさいっ』と 
大きな声を
上げてしまった。

…ああ。どうやら 
車イスの人だった。 

ちょうど点字ブロックの
上に、横断状態で駐車していた。 

ここは 
駐車違反の所でしょう… 

「ああ!ああ!」っと 
周りから声がして 
ガイドさんらしい人が 
ブレーキを外して 
慌てて動かしじめた。 

点字ブロックの上は 
駐車違反ですよね…


新幹線でどこかへ 
行くのでしょう。 

左手には、
まだほっぺの感触… 
なんだか油の乗った 
男性にしては 
つるっときれいな肌

ふっくらしていた 
その感触が  
離れないでいる。 

なんでかなあ。 
知らない人の顔 
いきなり触って 
なんだか変な気持ち。

男性のほっぺなんて 
触ることなんてないし。 

パパのだって 
ここ何年も触っていないから。 

どうせパパのは
砂つぶの 
散らばったような 
ほっぺだとは思うんだけれど… 

あんな風にきれいな肌は 
ないものねぇ。 

でも本当、
一瞬触れただけだけれど 
男性であんなに 
きれいな肌ほっぺ 
している人がいるんですねえ。 


声はちゃんとおじさんだったのにね。

2018年8月26日日曜日

安売り

イベントが終わって 
交流会に参加した。 


居酒屋での飲みだ。 


自分の前にも
盲人の年配の女性と 
ガイドさんが座った。 


室内に40人程居ただろうか。

食事も中盤 
座もくずれて 
それぞれの話で 
盛り上がっていた。 

と、前に座っていた 
盲人の女性が 
ガイドさんにマッサージを 
始めだした。 


「こっちの肩が痛い」 
「こっちの手が痛い」

何て言うのを聞きながら 
マッサージで肩を揉んだり
叩いたりしている。 
 

そんな安売りするな。 
こんな飲み会での席の中。 

肩が凝るなら治療院に
行くといいですよ!

何て言えない。 

『こういう盲人達がいるから 
軽んじられるんだ!
酒飲んで居酒屋で 
マッサージするバカがいるか!
飲んでマッサージしていて  
無資格者のマッサージ
辞めさせろなんて 
言えないだろう。 
止めろ止めろ!
安売りするな!
資格持っているんだから 
プロ意識をもて!!』

『マッサージの仕事をして 
生計立てている者に
とって、こういう
資格者は最悪だ! 
旨い酒までがマズくなってくる!』

 
「私もね、ここ痛い
のよねえ…肩も張ってねえ…」

自分についている
ガイドさんまでが 
マッサージをやれとばかりに 
話かけてくる。
 
『冗談じゃない。 
自分はお金払って 
ガイドさんを頼んでいるのに 
こんなことってあるか?』

 
・・・・・まあ久しぶりに 
パパがグチグチ愚痴ること。 
愚痴ること。 

よっぽど
気分が悪かったらしい。


『飲み直しだ!!』 

何て言って、 
冷え冷えのビール、 
それから何本飲んでいたんだろう。
 

私:「ね?本人には何て言ったの?」
パパ:「何にも言えるわけ 
   無いじゃあないか。」


今度は焼酎らしい。 

よっぽど腹に据えかねたんだろう。

2018年5月28日月曜日

かまきり

どうも変だな?
おかしいね!
って家族中で言っていた。

網戸はちゃんと
閉めているし

玄関扉だって
尚更すぐに閉めるようにしていたのに。
 
2女がぎゃあぎゃあ
大騒ぎして震えている。

営業で外回りしている夫を呼び戻してのパニック。 

「キッチンの壁の上の所にこんなにもおっきいかまきりが張り付いていてじっと動かないんだよ。 

こーんなにおっきいの。

でじっと見ていたら
振り向いてあたしのこと睨んだんだのぉ。

虫。虫なんか怖くて大嫌い。」

片手の指をいっぱいに広げて
私の掌に当ててみせる。

涙声だ。

忙しいのに2女の夫
2パパは急ぎ戻ってきて

ひょいっと
摘まんで網戸から逃がして

アイスコーヒー1杯飲んで慌てて出て行った。

おっきな蜘蛛も出た。
ヤモリも遊びにきた。
蚊もぶんぶん飛んでくる。
 
大掃除の時だった。

当時は同居していたんで
パパも私も
2女も2女の2パパも
ぞれぞれ持ち場をお掃除していた。
 
「ねー!来て来て!ひどいよ。」

2女の叫び声にみんな雑巾を持って洗面所に駆け付けた。

以前、だいぶ前に
洗面所の天袋の位置にある
窓の外側のシャッターが
壊れてたんで修理を
してもらったことがあった。

シャッターは直ったのだけれど
の窓にはめておかなければ
ならなかった網戸が
ただ窓ガラスに
立て掛けてあっただけだったんだ。

本当ならビスでちゃんと留めておかなければならなかったのに。

風が当たっていたせいか
網戸は傾いていて
もう少しで下へ落っこちそうだったとのこと。

通りで!
今までの虫たち
ここからこんな隙間から
自由に入ってきて
雨風から逃れていたんだ。

踏み台から
プリプリ怒りながら
2女はどすんと飛び降りた。

今頃になって
誰にも文句も言えず

ひどい!ひどい!
みんなでお昼のうどんを
食べながら言っていた。

シャッターはちゃんと直っているんだしね。 

手抜きって言うわけでもなく。

ただのうっかり。

でも散々虫に悩まされました。

でも私も虫なんか
怖くて大嫌いだけれど
眼の見える人が傍にいて 

どんな虫だとか
生きてるとか
死んでいるとか

気持ち悪いだとか
動いたと

とにかく何か情報を
もらえている時なら
まだ落ち着いていられる。

結婚した当時
ぼろいアパートにいた時
お風呂に入っていたら

腿の上にふわりと
6本だか8本だかの
虫の足がとまった。

手の平ほどもあるおっきな虫。

下水道から上がってきたんだ。

私はすごい悲鳴をあげて
裸のままキッチン
逃げ込んだんだ。

だけれどパパだって良く見えないし。

殺虫剤をシューシュー
撒き散らして
パパにお掃除してもらったんだ。


もうそれからはお風呂に入るのが嫌で嫌でたまらなかった。

2018年3月4日日曜日

授乳時間

お産の後,
ゆっくり横になっていられる
と思いきや

ちょっとした産後学校のように、
時間割にそって、
やれ乳房マッサージだの
やれミルクの作り方だの
おむつの変え方だの
傷の処置だのと忙しい。

後腹の痛さに耐えながら、
よろよろ歩きながら参加していく。

その中でも授乳はもっとも大切な時間。

しかも初乳は赤ちゃんにとって
大事な免疫の入ったおっぱいだから
飲ませてあげなくてはならない。

授乳時間となり、一つ部屋に集められ、
産まれたての我が子を抱いて母乳を
飲ませる練習をしにいく。

私の妹は、産まれた長男が
脳出血になってしまって
赤ちゃんだけ大学病院へと
搬送されてしまったんだ。

周りではママ達が飲んでくれない。だとか
あ、飲めた。だとか
明るく笑っている。

妹の赤ちゃんは死ぬか生きるか
生死をさまよっている。

まだ腕に抱いてもいない
子供の事を想いながら、
張りの弱いおっぱいから
お乳を搾り出していた。

とてもじゃないから
授乳時間は自分の部屋で搾りたい。
と相談したんだけれど、

許してもらえなかった。

自然分娩を売りにしている。
お母さん達の見方だ。

という産婦人科が
こんな対応しかしてくれなかったんだ。

娘がお世話になったところでは、
産科と婦人科を分かれていて、

トラブルのあったママは、
赤ちゃんの声も聞こえず、
お腹の大きなママにも会わない様
フロアが別にされ、
出口まで分けられていた。

優しい心遣いだと思う。
素晴らしい院長先生だ。


病院選びでは、
こんなところも知っておきたい一つだ。

2018年2月26日月曜日

東京マラソンスタート

2月の第4日曜日。

9時のスタートだから
、着てきたコートなどは
8時半までに荷物をつめたバッグを
トラックに預けしまっているから
みんなみんな寒い。

薄いブレーカーを着て、
その上にビニールのゴミ袋をかぶって
100均で売っている薄いカッパを
着たりもしている。

第1回の時には、雨だったんで
私はゴアテックスの上下のカッパで
防寒していたけれど、
ビニール傘なんかをさしている人達もいた。

都庁の前の広い道路は、
3万5千人のランナーと関係者で
ごったがえしている。

8時半から、その道路上で9時まで
じっと待っていなければならない。

足踏みしたり、
ジャンプしたりして
待っている。

3度とか4度とか
ものすごく寒い。

どよめきが一段と高まって
スタートとなった。

だけれど周りは
じっとしていて動いて行かない。

何分かして
ゆるゆると歩けるようになっていく。

次第に早い流れがでてきた。

わっしょい。
と言いたいほどに周りの人達と
くっついての移動だ。

あっ。

私はぐずりと
落ちているビニール傘を
踏んでしまった。

靴底の下で傘の細い骨が
砕けたのが分かる。

生き物じゃないけれど、
嫌な感触で気分も悪い。

あれ。また傘だ。

スタートになって
傘をさしていた人達が、
その場に傘を捨てていっているんだ。

何本捨てられているんだろう。

危ない。

伴走者の人も混み合っているんで、
足元まで見えないようだ。

あっ。

今度は足にビニールの袋が
絡んでしまった。

両足に絡んでくる。
私は伴走者の腕にしがみついた。

ひどい。

自分が着ていたゴミ袋を
足元に捨てていったんだ。

脱ぎ捨てて自己ベスト狙って、
いち早くコースへと走りこんでいったんだ。

それが3枚か4枚も。
次々と足に絡まってくる。

目が見えれば
よけられるのかもしれないけれど、
足をすくわれて危ないったらありゃしない。

マナー悪すぎでしょ?
いっくらボランティアの人達が、
お掃除してくれるからって

あんまりだ。

3万5千人が居なくなった後、
どんなにかたくさんのゴミが
あることだろう。

私は薄いブレーカーを
ぎゅっと腰にくくっている。

今度ゴミ捨てていった人達は、
東京マラソンのエントリー

できないようにしたらいい。

ゴミに足を絡ませたのは私だけじゃない。
友達も同じこと言っていた。

転んでしまった人だっているはずだ。
本当に考えてほしい。


危なくてしょうがない。

2018年2月12日月曜日

車内アナウンス

「席を必要とされる方に
席をお譲りいただけますよう
ご協力をお願いします。

また席を譲って頂きましたら
感謝の気持ちを表しお礼を言いましょう。」

親切に声をかけてもらったり、
席を譲ってもらったりしても、
ろくすっぽお礼を言わない盲人に出くわすと聞く。

「池袋で盲人見かけたから、声掛けたらね

結構です。

って手を払われちゃって気分が悪かったよ。
もう過去にも何度もあるよ。

でも親が盲人だからめげずに
声掛けさせてもらってるけれど
勇気出して声掛けたらあんな風に言われたら
もうしたくなくなっちゃうよね。」

こんな話を聞く度に、

盲人だってイライラしているし
朝、彼女と喧嘩してきたかもしれないし、
根っから常識の知らない人だっているし、
そんなこと言わないでまた声かけてあげてよね。

っと言い訳してあげている。

特に一人で上手に歩いている盲人たち。

通勤や通学で、杖を担いでだって
歩いていける位、慣れている道なんかだと
声を掛けてくれた人たちに
つれない返事をしていくようだ。

まったく自分のことしか考えてない。

自分は分かるけれど、
この道を初めて歩く盲人だってくる。

せっかく勇気を出してくれた人にまったく失礼だ。

どうぞと譲ってくれた座席。
次降りますからいいですって?

例えひと駅だって座らなきゃ、
譲ってくれたひとに悪いでしょ!

立ち上がってしまったその人
どうしたらいいんですか?

もうもう、そんな話を聞くと
頭にきてイライラ。むかむか。

困った時ばっかり、
あれしてくれこれしてくれ
ガイドの仕方が悪いだのって、

ありがとうの一つも言えないでさ。

車内アナウンスで健常者に向けて
良心に訴えたアナウンスしてるんだから

譲ってもらった人たちへだって、
人らしいお礼を言いましょって、
社会的教育していったらいいんだ。

特に盲人は目が見えないことをいいことに、
他人の顔色や混雑した中、
盲人が通ると思えば黙って道を
空けていてくれたりする。

そんなことを説明してくれる人もいないし
だから、分かんないままでいるんだ。

道をあけてくれている人たちが
「道あけましたよお。」

って、みんなで言ってやればいいんだけれど、
健常者の皆さん、奥ゆかしいから、
それと面倒なことには関わりたくないから、
そっとそっと逃げていくだから
盲人は悠々と歩いていける。。

まったく声をかけてくれた人に、
たまになんだから

お願いします

とその親切をうけるのも親切のことだ。


もう腹がたって腹がたって頭痛がしてきた。