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2019年7月18日木曜日

緑のたぬき

久しぶりにカップ麺を食べることになった。
しかも目の見える人に作ってもらった。

きっちり3分時間も測っている。

「まだまだ!もう少し、よーし!いざ箸の突撃だ!」
の声に上蓋の紙を破り取って箸でぐるりまわしていただく。

『…えー?こんなにおいしかったっけ?』

ものすごくおいしい。
天ぷらがとろり溶けている感じが最高にいい。
私は滅多にカップ麺食べないのだけれど、
作る時には、お湯の入れる分量わからず、
少なすぎてお湯に浸かっていない麺があったり、
はたまたカップの淵までお湯をいれてしまって、
テーブルまで運ぶに運べず、流しで 食べる羽目になったりと、
今までどうもうまく作れなかった。

なのでカップ麺はやきそばと決めていたんだ。
なんて美味しい緑のたぬき。

目が見えれば適量のお湯を入れられるから
こんなに美味しくいただけるんだ。
やっぱカップ麺も、人に作ってもらう方が美味しいってこと。

2019年6月20日木曜日

洗濯物の干し方

「上手に乾してあるねぇ。」

「自分で乾したの?
乾し方がきれいよ。とっても。」 

実は私、たまに洗濯物の干し方について
こんな風に褒められることがあるんですよ。

2階のベランダに乾した洗濯物、
その干し方が地上にいる人が見て、
上手とか下手とかわかることにびっくり。
 
洗濯物の干し方は小学生の時、寄宿舎に居たので、
寮母先生方から教えてもらった

洗濯物はよくよく振るって、
衣類の縫い目を元にして 
ぎゅうぎゅう向こう側へひっぱっておく。
洋服は逆さまに干す。

洗濯物バサミは、縫い目の所を挟むようにする。
ショーツやブラは人から見えないように、
タオルで囲んで干す。

「あなたがね結婚した時にはね、
旦那さんの下着なんかは、人の目に付くように乾すよ。 どうしてって? あぁこの家には男の人がいるんだなって 外から見て分かれば、
それが安全に繋がっていくものなのよ。」

 幼かった私にこんな事まで
教えてくださった寮母先生がいらした。

先生方のお陰。 

2019年4月25日木曜日

高校生です2

「つい先週、学校の授業で視覚障碍者の
ガイドについてのビデオを見て、
勉強したばっかりだったんで、
思い切って声をかけました。」


うーん。そうだったんだ!

高校2年生。
薄い長袖シャツの下には逞しい右腕。
指にそっと力を入れて逞しい腕の温かさを感じてみた。 

無事に家についてほっと一安心。


そしたらこの間、電車から降りて、
改札口へと歩いていたら、
「こんにちは。先日案内させてもらった…」

ああ!あの高校生ですか?
彼は私の左側にそっと寄ってきてくれて
あの逞しい右腕に触れさせてくれた。

もちろん家の前まで送ってくれた。
部活でバトミントンをしているそうだ。
さわやかで人懐っこい素敵な男子高校生。

ああー。こんな素敵な彼をボーイフレンドに持った
女の子は最高に幸せ。 
素敵な彼だった。

「また見かけましたらお願いします。」

はい。分かりました。っと
明るく答えて、軽やかな靴音が遠ざかっていった。

その靴音が聞こえなくなるまで見送っていた私。
 

2019年3月17日日曜日

アメリカ人伴走者

毎年5月頃、
埼玉県の障碍者スポーツ大会が
盛大に開かれている。

今年は久しぶりにパパ(夫)が、
トラックレースに出たいと言い出した。

…さて困った。
パパは180cmも身長があるので、
無駄に足が長くて歩幅が大きい。

なので、伴走者を見つけるのが難しい。
足の早い人なら沢山いるのだけれど、
背丈が合わないと、ピッチが合わないからだ。

そしたら、何と何と!!!
すごい人を見つけてきて貰ったんだ。

それが、本物のアメリカ人身長180cm以上。

しかも、しかも、その人、若い頃、
アメリカでオリンピックのフルマラソンの
予選に出ていた人だって。

わあ!そんな人が、
この埼玉県に住んでいてくれたなんて嬉しい!

本番当日は私もトラック走るから、
お会いすることができる。
その時はちゃあんと髪も染め直して、
カットしてきれいにしていこう。 

スピード練習も取り入れて、
ちょっとでも早く走って、
良い所見せなくっちゃね!!

2019年3月7日木曜日

残念

ずっと、クリーニングしたものを配達
してくれていたクリーニング屋さんが、
廃業になってしまった。 

本当に残念でならない。

車に乗れない私たち盲人にとって、
衣替え時期などの、大きな毛布やコート、
タオルケットなどを抱えて、お店まで
歩いていくことはできない。

しかもこちらのクリーニング屋さんの奥さんが
洋裁がお上手とかで、取れそうになった
ボタンを付け直しておいてくれたり、
ちょっと解れてきている物なんかを
繕っておいてくれた。

しかも嬉しいことに、
「頑張りましたけれど、ここのし シミが
とれなかったんですよ…」っと、
わざわざ教えてくれた。

サザエさんにでも登場してきそうな方だった。
残念でならない。 

クリーニング屋さんを辞めて、勤めにでるとのこと。 
なんだか、日本の貴重な財産を失くしてしまったようだ。

2019年3月4日月曜日

班長決め

去年の春から、ここ2丁目に引っ越してきた。
全盲の夫と二人暮らし。 

どこにでもあることだけれど、
1年の持ち回りで地区の班長にならなくてはならない。 

治会費や募金の集金に回ったり、
地区のお祭りや運動会には、
必ず協力しなくてはならない。 

たった15軒ほどのグループだけれど、
私たちの力だけでは、
隣の家の玄関でさえも見つけられない。
やっぱりガイドさんお願いして、
集金に行かなくては。 
みんな日中は留守が多いから、
18時以降に行かなくてはならないし、
行ったとしても、また留守かもしれない。

たった5分ほどのことで、
遠くからガイドさん頼むのも気が引けるし…

ああ、憂鬱。 
もやもや考えていたのだけれど、
班長さんに相談したところ、
免除してもらえることになった。 

ああ良かった。 
周りの人たちはとても良い人だった。
相談してみるって大事!!

2019年3月1日金曜日

千鶴子さん

「夕方、ドラッグストアで
買い物していたらね。
6歳の太郎が急に、気持ち悪いって言って、
グアッ!と、戻し始めちゃってね。 
いきなりだったから、なんの準備もできず
私の両手で吐瀉物を受けていたんだけどね。 
二郎に、「背中のリュックからティッシュ取って!」って
言ったんだけれど、なかなか出せなくてね。

したらまた太郎が戻しはじめちゃって。
私の手はひどいことになっているじゃない?
周りにいたお客さん達、みんな知らんぷりだったんだよ。

そしたらさ居酒屋”千鶴子”のママが、
「大変っ!!」て言って、袋と沢山のティッシュ
持って来て手伝ってくれたの。 

なんか仕事の途中で抜け出してきたみたいで、
お着物きていたんだよ。
急いで何か買いにきていたみたいでね。」 

沢山お客さんいたって言うのに、
せめて持ち合わせのティッシュくらい
渡してあげたっていいのにね。 

パパ(夫)に、この事を言ったら、
「そっかあ、じゃあ早速飲みに行って
お礼言ってこなくっちゃあ!!」

だって。 

2019年2月27日水曜日

メモ

「お買い物に行ってくるけど何か必要なものはない?」っと、
2女が電話をしてきてくれた。
 
後ろでは孫ちゃんたちの笑い声。
「じゃ、太郎君にお願いね。
卵と牛乳3本ときゅうりね。覚えた? 
あ、そうそう、もやしもね2つね」

「うん。え?待ってね!ママぁ!!紙と鉛筆貸して。」 
どうやらメモをとるらしい。

まだ字があんまり読めないから絵を書くのかな?

「ねぇママ”た”でしょ?待って?どうやって書くの?」
横に2本書いて〜っと、2女が教えている。 

私は電話越しにその様子を静かに聞いている。 

「書けたよぉ〜!メモ、ポッケに入れたから買ってくるね。」

じゃあ、ありがと。 
お礼に太郎君と次郎君の好きな
飲み物買っていいよ。きをつけてね!

この春1年生になる太郎君。 
字を知らないけれどメモを書きたいっ!
という気持ちがいじらしくてかわいい。 

スーパーへ行ってメモを開いて。
さっき覚えたての字を見ながら
たまご〜っと読んでいるんだろう。 

重たいレジ袋を私の手の所まで持って来てくれることだろう。 
そのメモとやらも、大切にとって置きたい気分。

2019年1月20日日曜日

坂の上の家

私は親たちが住んでいた 
家を県内に相続して持っている。 

もう築40年の木造の2階建て。 

坂の上に建っているので、
日当たりはいいのだけれど、
狭い急な坂道を登っていかなければ
ならないので住みにくい所だ。 

しばらく空き家として放置してあった。 

ところが、去年の春からSNSで知り合った
若者たちが住んでくれることになった。 

「奢られヤー」と自称している
若者たちのグループらしい。 

たまにネットテレビなんかにも
出てくる青年とのこと。 

娘たちのラインに生活ぶりが流れてきている。 

彼等は自由に家を補強して、
山羊を飼い、山で獲ったアカヘビを焼いて食べ、 
なにやら電動の麻雀卓を買って、
楽しく過ごしているらしい。 

かつて母と父が山の一部を安く買って 
仕事を終えてから、鍬と鉈をもって 
62坪の平地を切り開いて、
やっと4畳半と6畳の家を建てたところだ。 

「何でこんな坂のうえに建てたの?」と聞けば 

当時、町中の川が洪水でたびたび氾濫していたので、 
水害にあわないようにと、
高台に土地を切り開いたのだと言っていた。 

今となっては、車も通らない所だから、
家を壊してしまったら、建築許可が下りない様な所だ。 

朽ち果ててしまうところを、
青年達が利用してくれている。 

母達も喜んでいてくれていることだろう。 

2019年1月12日土曜日

空席

「電車乗らないんですか?」

私『席、空いていますか?

「はい 空いてますよ。」

年末の仕事帰り、山手線から乗り換えて 
東武東上線で、次に来る始発の電車を
人気の少ないホームでいつもの様に待っていた。 

親切な男性が車内から 
わざわざ降りて来て下さって 
空いている席へと案内して下さった。 

ものすごくありがたい。 

20分も早く帰宅することができる。 

急行で1時間も乗らなければならないので 
座って帰りたいから、いつも1本見送ってから 
電車に乗っている。 

次の日、帰りのその電車に
勇気出して乗り込んで、
白杖で席を探ってみたら… 

わぁい!席が空いているではありませんか。 

この調子で年末年始から3日まで 
仕事なので、前の電車に乗り込んでいこう。 

幸先が良い。
きっと今年は良い年になりそう。

2019年1月11日金曜日

門松の置き場所

昨年末、同行援護事務所の「サンメイト」で 
盲友たちと門松を作らせてもらった。 

大きな缶詰に縄を巻きつけて 
それに砂を入れて、
その上に3本の長さの違う竹をたてて 
松の枝を差し入れ、扇とリボン 
水引きで飾り付けて出来あがり。 

さて年末。
「門松はあなたの仕事場の
治療室の玄関に置いたらどう?」っと私。

「いやいや、自宅の玄関にしよう。 
まずは家庭に幸せ来て貰わないとだからね」っと夫。

結婚33年。 
パートナーの方に幸せが来ますように。
という思いをお互いに持っていられていること。 
これこそが最高の幸せの言葉かも。  

結局、門松は自宅への扉の前に置かれた。

2019年1月9日水曜日

ラジオ中継

年末23日、日曜日に
京都で行われた高校駅伝。 

毎年ラジオで夢中になって聞いている。
高校生たちが走っているって
思うだけで、もう、
胸が苦しくなってくる。 

さぞかし苦しい練習を
積んできたことだろう。 

とかく実況中継は、キロ何分 
1位と2位の差は何秒とか 
その速さばかりが強調されがち。 

高校生なのに1kmを2分40秒なんて 
すごいスピードで走っていく。 
私は知りたい。 
走っている女の子が何色のシャツを着てるのか?  
どんな髪型で靴で手袋をしているのか? 
どんな走り方をしているのか?っと。 

テレビでも放映されているのか 
視覚的な説明が少なくて 
いつも残念でならない。 

ところが今年のアナウンサー、 
短い髪が揺れてます!結んだ長い髪が揺れています! 
顎が上がって顔を左右にふって苦しそう! 
がんばってます!ライトグリーンのシャツ! 
タスキを渡して、ああっ!倒れてしまいました!
などと説明が豊富だった。

タスキ渡しの後、
バスタオルかけてもらって 
仲間たちに支えられながら 
退場していくなんて知らなかったこと。 
今年のNHKは楽しく聞くことができた。 
本当によかった!!!

2019年1月7日月曜日

あけましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いいたします。

隣町にに箭弓様と呼ばれる 
すてきな神社がある。 

商売の神様がいらっしゃ
とかでけっこう有名な方も
お参りにきているとの事。 

空気は冷たいけれど、 
ポカポカのお陽様。 

まだ私の母が生きていた時のこと…私は、私の母のばあちゃんと
私の孫ちゃん達とで
長い参拝の列に並ぶ。 

子砂利を踏む音があちこちでする。 
靴の裏に子砂利がくずれて気持ちが良い。 

早速、母ばあちゃん(私の母)は 
列から離れると、あんまんや肉まん、
甘酒なんか買って来てくれる。 
熱々のあんまんをちぎっては
みんなで口に頬張ばって笑っていた。 

甘酒も熱々でおいしい。 
もうちょっとショウガ絞って
くれていたらいいんだけれど。 

列を進めながら、私たち4世代の家族は 
ゆっくり進んでいく。 
夫は孫ちゃんたちを肩車したり 
放り上げたりしている。 
2女は頻りにそれをスマホで撮っている。
 
お参りが終わったら、
みんなでお風呂屋さんに行くことになっている。 
風もなく穏やかな 元旦。  
皆さんにとっても、
良い1年でありますように。

2018年12月25日火曜日

今日から来年6日までお休みです。

ツイッター見てみると 
沢山の盲友たちがフォロアーに
なってくださいました。 

ありがとうございます。

目の悪い人。 
悪くなっちゃった人達も 
本当に沢山いらっしゃるんですね。 
 
皆さんのプロフィールを聞いていると
本当に色々なんですね。 

盲友。日本には沢山いるんですね。 

スマホのおかげで世界が広がりました

スマホでの入力を
もっと上手になって、
リツイートしたり、返信したり
っともっと出来るようになっていきたいです。


皆さん!
良いお年をお過ごし下さいね。