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2019年3月4日月曜日

班長決め

去年の春から、ここ2丁目に引っ越してきた。
全盲の夫と二人暮らし。 

どこにでもあることだけれど、
1年の持ち回りで地区の班長にならなくてはならない。 

治会費や募金の集金に回ったり、
地区のお祭りや運動会には、
必ず協力しなくてはならない。 

たった15軒ほどのグループだけれど、
私たちの力だけでは、
隣の家の玄関でさえも見つけられない。
やっぱりガイドさんお願いして、
集金に行かなくては。 
みんな日中は留守が多いから、
18時以降に行かなくてはならないし、
行ったとしても、また留守かもしれない。

たった5分ほどのことで、
遠くからガイドさん頼むのも気が引けるし…

ああ、憂鬱。 
もやもや考えていたのだけれど、
班長さんに相談したところ、
免除してもらえることになった。 

ああ良かった。 
周りの人たちはとても良い人だった。
相談してみるって大事!!

2018年12月7日金曜日

風船人間

胸の前に、手の甲を向こう側にして 
そろそろと前へ歩いていく。 

しょっちゅう買いに来ている
わらび餅のお店。 

JR駅構内にあるお店だから 
通路にカウンターだけをだしている。 

とても美味しいわらび餅なんで 
何人かの人たちが必ず並んで待っている。 

クネクネと誘導する
ロープまで張られているから 
人気のお店に違いない。 

この辺りから並んでいる人がいるかな? 
私も上手く最後尾に並びたいと
ソロソロと近づいていく。 

”フワリ”
あ!また。 あ!また。

”フワリ”と触れた洋服が逃げていく。 
風船と一緒。 

「最後に並ばれている方はどちらですか?」 

風船たちには口がなかったんだ。 

なんか嫌だな。買うの・・・。 
やめようかな。 

でも、お土産買っていかなきゃだし。 
また、ソロソロと前へ進んでみる。 

並んでいる人間達、
何かが触れたからといって
振り向いて見て、 
「あ!盲人だからどいてあげよう」と 
黙って風船のように、
”フワリ”と場所を開けてくれる。 

また、”フワリ”

私『あ!ごめんなさい。』

客「あ。いいですよ。どうぞお先に』

っと!やっと、人間に会えた。 

だけれど、
私はみんなと同じように
並んでから買いたかった。 

入りなんかしたくは無かったのに。

でも。
ま、いいか。大して並ばずに
買うことが出来たんだから。 

並んでいる風船たちの視線を感じる。 

そうだ!
支払い済んで、店から離れる時。 
風船の列に向かって、
『ありがとうございました』と
頭を下げてみた。