4カ月になった娘。
座布団の上で手足を動かしている。
私は洗濯物を畳みながら、娘の顔やら体をちょいちょい触ってみている。
ほっぺを触るときゅっと硬くなって盛り上がってくる。
笑っているんだ。
声をかけてみる。
両足は空を蹴って、腹筋中らしい。
ああーうーうと、ご機嫌だ。
私はおひさまの匂いいっぱいのおむつを三角に長四角にと畳んでいく。
ジャランジャラン、がらがらが揺られるたびに声をかけてみる。
まだ声を上げて笑うわけではないから、いつ笑っているか分からない。
母なんかが上手にあやすと、きゃあっと声を上げて笑ったりする時もあるけれど、
私の場合、そう上手くはいかない。
やはり目を見るってことは、赤ちゃんの方でも見られているってことが分かっているんだろう。
目を合わせることのできない私は、なかなか上手にあやすことができない。
このガラガラの音は、この子の笑顔の音。笑っているときの音。
ジャランジャラン
「上手に音が出たね」
笑顔のジャランに、私は自分の顔のピントを合わせて、
ひとみもクルクル回して、真ん中あたりにしてみて、
声を掛け続けていくんだ。
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