バレンタインデー。
パパ(夫)は毎年数個のチョコを貰ってくる。
どれもこれも、
リボンやらお花やらがくっ付いていて
ツルツルのしっかりした包紙に包まれている。
どれも可愛いらしい。
毎回、そのチョコをお福分けしてもらっている。
「これ、いくらくらいかなあ?」
っと値踏みしながら食べていく。
パッケージと包紙は取っておいて、
あとでお店の名前を読んでもらわなきゃだ。
小さな箱に6粒しか入っていないから
700円くらいかな?っと話していたんだけれど、
あとで見てもらったら、
デメルっとかいう高級チョコレートのお店の物だから
これだけでも2千円近くするかもっと言われてびっくり。
こうしてそれぞれ値踏みしておいて
それに応じて私が、
ホワイトデーの品物を買ってくることになっている。
でもお気に入りの女性からの分は、
パパが自分で買ってきているのかもしれないけど。
2018年12月6日木曜日
面白いH
私のパパ(夫)から聞いた話。
学生の時の音楽の先生は
独身の全盲の男性だった。
40代だったか。
今からもう30年も前の事。
福祉サービスも良くはなかったのに。
先生は1人で旅行へ行ったり、
それも海外までも。
居酒屋だって、どこにだって
1人で行っていた。
弱視の先輩が、
風俗街で先生の事を見たって
言う事みんなが知っていた。
俺たちさ、その先生に聞いたんだよ。
『面白いH出来る所はどこですか?』って。
『目悪くても大丈夫ですか』って?
「そしたら先生なんて言ったの?
教員の立場で、何か教えてくれたの?」
全盲教師『そうだなHは田舎じゃ面白くないから
東京へ行け!Hなお店が並んでいる所がいい!
金さえ持ってりゃ、どこだって平気だ!』
なんてさ、教えてくれたんだよ。
で、俺たちもさ、早速、、、。
若い男性達。
目が悪くたって、そこは同じ。
こういう逞しい全盲の先輩が
いて下さるってのは大切なことかも。
学生の時の音楽の先生は
独身の全盲の男性だった。
40代だったか。
今からもう30年も前の事。
福祉サービスも良くはなかったのに。
先生は1人で旅行へ行ったり、
それも海外までも。
居酒屋だって、どこにだって
1人で行っていた。
弱視の先輩が、
風俗街で先生の事を見たって
言う事みんなが知っていた。
俺たちさ、その先生に聞いたんだよ。
『面白いH出来る所はどこですか?』って。
『目悪くても大丈夫ですか』って?
「そしたら先生なんて言ったの?
教員の立場で、何か教えてくれたの?」
全盲教師『そうだなHは田舎じゃ面白くないから
東京へ行け!Hなお店が並んでいる所がいい!
金さえ持ってりゃ、どこだって平気だ!』
なんてさ、教えてくれたんだよ。
で、俺たちもさ、早速、、、。
若い男性達。
目が悪くたって、そこは同じ。
こういう逞しい全盲の先輩が
いて下さるってのは大切なことかも。
2018年12月2日日曜日
映画のシーンみたい
ステキな話だなって思う。
パパ「夫」は
良い人たちに出会えている。
良い話だなあっと本当に思う。
パパも一般企業で
産業マッサージ師として
社員の健康増進の為、
社内の一室でマッサージをしていた。
そこへ、会社内の陸上部の人達が
来てくれていた。
お昼休み、みんなで
近所を30分程走っていると言う。
パパも走るんだ!っと言って
話していたら、
伴走をして貰える事になったとのこと。
昼休みになると、
パパも着替えて靴を履いて
入り口で待っていると
10人足らずの人達がやって来て
一緒におしゃべりしながら
走ってくれているんだって。
それが、長い間続いていた。
駅伝シーズン。
パパの会社でも
支店対抗の駅伝大会が開かれた。
わざわざパパの事も誘ってくれた。
それも、メンバーの一員としてだ。
最後はみんなで
ビール飲んで楽しかったと言う。
優しい人達が沢山いらしたんですね。
映画にでもなりそうな話。
パパ「夫」は
良い人たちに出会えている。
良い話だなあっと本当に思う。
パパも一般企業で
産業マッサージ師として
社員の健康増進の為、
社内の一室でマッサージをしていた。
そこへ、会社内の陸上部の人達が
来てくれていた。
お昼休み、みんなで
近所を30分程走っていると言う。
パパも走るんだ!っと言って
話していたら、
伴走をして貰える事になったとのこと。
昼休みになると、
パパも着替えて靴を履いて
入り口で待っていると
10人足らずの人達がやって来て
一緒におしゃべりしながら
走ってくれているんだって。
それが、長い間続いていた。
駅伝シーズン。
パパの会社でも
支店対抗の駅伝大会が開かれた。
わざわざパパの事も誘ってくれた。
それも、メンバーの一員としてだ。
最後はみんなで
ビール飲んで楽しかったと言う。
優しい人達が沢山いらしたんですね。
映画にでもなりそうな話。
2018年10月26日金曜日
ぶるぶる楽痩せ
パパが
ラジオショッピングで
すごいものを買った。
大きな座布団位の
大きさの物。
孫ちゃん達
太郎次郎共、
うちのリビングに
飛び込んでくると
真っ先にこの上に乗って
スイッチをいれる。
「あああわわわ〜」
声をだして
震える声を面白がっている。
私も乗ってみた。
足を肩幅に広げて
乗ってみる。
操作盤はつるつるの
タッチパネル。
今はみんなこんな感じ
だから仕方がない。
先日ヘルパーさんに
目印の為の凹凸のあるシールを
貼り付けてもらっていたんで
ぎゅっと、その目印を
押したら動き出した。
すごい振動!
それはそれは
細かな振動。
しかも強いから、
立っていると
モモやお腹の脂肪が
ぶるぶるゆさゆさ震える。
これがやせる機械らしい。
運動しなくても
こうやって
体中の脂肪をゆすって
いることで、
脂肪が取れていくん
だそうだけれど。
何せパパは体重89キロ。
本当ににこれで
痩せるんでしょうか?
今朝もぶるぶる言わせて
乗っているようでしたけれどね。
だけど
そのあと
ビール2本も飲んじゃあ
だめでしょう?
ラジオショッピングで
すごいものを買った。
大きな座布団位の
大きさの物。
孫ちゃん達
太郎次郎共、
うちのリビングに
飛び込んでくると
真っ先にこの上に乗って
スイッチをいれる。
「あああわわわ〜」
声をだして
震える声を面白がっている。
私も乗ってみた。
足を肩幅に広げて
乗ってみる。
操作盤はつるつるの
タッチパネル。
今はみんなこんな感じ
だから仕方がない。
先日ヘルパーさんに
目印の為の凹凸のあるシールを
貼り付けてもらっていたんで
ぎゅっと、その目印を
押したら動き出した。
すごい振動!
それはそれは
細かな振動。
しかも強いから、
立っていると
モモやお腹の脂肪が
ぶるぶるゆさゆさ震える。
これがやせる機械らしい。
運動しなくても
こうやって
体中の脂肪をゆすって
いることで、
脂肪が取れていくん
だそうだけれど。
何せパパは体重89キロ。
本当ににこれで
痩せるんでしょうか?
今朝もぶるぶる言わせて
乗っているようでしたけれどね。
だけど
そのあと
ビール2本も飲んじゃあ
だめでしょう?
2018年8月26日日曜日
安売り
イベントが終わって
交流会に参加した。
居酒屋での飲みだ。
自分の前にも
盲人の年配の女性と
ガイドさんが座った。
室内に40人程居ただろうか。
食事も中盤
座もくずれて
それぞれの話で
盛り上がっていた。
と、前に座っていた
盲人の女性が
ガイドさんにマッサージを
始めだした。
「こっちの肩が痛い」
「こっちの手が痛い」
何て言うのを聞きながら
マッサージで肩を揉んだり
叩いたりしている。
そんな安売りするな。
こんな飲み会での席の中。
肩が凝るなら治療院に
行くといいですよ!
何て言えない。
『こういう盲人達がいるから
軽んじられるんだ!
酒飲んで居酒屋で
マッサージするバカがいるか!
酒飲んでマッサージしていて
無資格者のマッサージ
辞めさせろなんて
言えないだろう。
止めろ止めろ!
安売りするな!
資格持っているんだから
プロ意識をもて!!』
『マッサージの仕事をして
生計立てている者に
とって、こういう
資格者は最悪だ!
旨い酒までがマズくなってくる!』
「私もね、ここ痛い
のよねえ…肩も張ってねえ…」
自分についている
ガイドさんまでが
マッサージをやれとばかりに
話かけてくる。
『冗談じゃない。
自分はお金払って
ガイドさんを頼んでいるのに
こんなことってあるか?』
・・・・・まあ久しぶりに
パパがグチグチ愚痴ること。
愚痴ること。
よっぽど
気分が悪かったらしい。
『飲み直しだ!!』
何て言って、
冷え冷えのビール、
それから何本飲んでいたんだろう。
私:「ね?本人には何て言ったの?」
パパ:「何にも言えるわけ
無いじゃあないか。」
今度は焼酎らしい。
よっぽど腹に据えかねたんだろう。
交流会に参加した。
居酒屋での飲みだ。
自分の前にも
盲人の年配の女性と
ガイドさんが座った。
室内に40人程居ただろうか。
食事も中盤
座もくずれて
それぞれの話で
盛り上がっていた。
と、前に座っていた
盲人の女性が
ガイドさんにマッサージを
始めだした。
「こっちの肩が痛い」
「こっちの手が痛い」
何て言うのを聞きながら
マッサージで肩を揉んだり
叩いたりしている。
そんな安売りするな。
こんな飲み会での席の中。
肩が凝るなら治療院に
行くといいですよ!
何て言えない。
『こういう盲人達がいるから
軽んじられるんだ!
酒飲んで居酒屋で
マッサージするバカがいるか!
酒飲んでマッサージしていて
無資格者のマッサージ
辞めさせろなんて
言えないだろう。
止めろ止めろ!
安売りするな!
資格持っているんだから
プロ意識をもて!!』
『マッサージの仕事をして
生計立てている者に
とって、こういう
資格者は最悪だ!
旨い酒までがマズくなってくる!』
「私もね、ここ痛い
のよねえ…肩も張ってねえ…」
自分についている
ガイドさんまでが
マッサージをやれとばかりに
話かけてくる。
『冗談じゃない。
自分はお金払って
ガイドさんを頼んでいるのに
こんなことってあるか?』
・・・・・まあ久しぶりに
パパがグチグチ愚痴ること。
愚痴ること。
よっぽど
気分が悪かったらしい。
『飲み直しだ!!』
何て言って、
冷え冷えのビール、
それから何本飲んでいたんだろう。
私:「ね?本人には何て言ったの?」
パパ:「何にも言えるわけ
無いじゃあないか。」
今度は焼酎らしい。
よっぽど腹に据えかねたんだろう。
2018年8月11日土曜日
居酒屋への続きの続き
「おーい!おーい!おか〜さん!」
・・・あ。2女。
心配して来てくれたんだ。
風吹いて、
気持ち良いね
なんて言いながら・・・
2女:
「可哀想・・・
二人とも可哀想。
車が入り口の前に
ギッチリ止まってるからね…
ココ。ココ。
カニさん歩きで車の間を
すり抜けて行かないと
扉までいけないんだよ。。」
私達夫婦は2女の
肩に掴まって本当に
横歩きで車の間を抜けていった。
カウンターは
ちょうど3つ空いていた。
私達の真ん中に
座った2女は
メニューを読んでくれて、
アツアツの”やきとん”に
ピリ辛のみそだれを
塗ってくれた…
2女:
「パパはたっぷりね
お母さんは少しでしょ?
レバーにも塗ったよ。」
私の指先を
串に触らせてくれる。
そっか。
パパと二人で中まで
入れたとしても、
こんなに混んでいるお店で
「みそダレ塗って下さい」
なんて…
そんな迷惑かけられないから
結局無理だったんだ。
みんなで使うものだから
塗るハケの先まで
指で触る訳にもいかないし
液ダレもさせてしまって
周り中汚してしまうだろうし。
「こういう所じゃさ
”やきとん”は塩でと
お願いして、後は
煮込みとかだと
楽なんだよ。」
日本酒を4杯目のおかわりしながら
さっきのウロウロしていた事も
・・・ケロリ忘れて
ご機嫌よく飲んでいるパパ。
・・・いや、忘れようとしていたんだろう。
お腹もいっぱいだし
なんだか胸までもいっぱいに
なってしまった。
帰りはコンビニで
アイスを買ってパパと
31歳の2女とサンダルの
音高く帰って来た。
アイスをかじりながら
また眼が熱くなってくる。
まったく弱虫になったものだ。
2018年8月10日金曜日
居酒屋の続き
・・・この辺りが
”やきとん”屋さんのハズ。
緩い風が
煙と”やきとん”の匂いを
運んでくる。
車ばかりが
歩道に沿って並んでいる。
『そうだ!』
私はアイフォンを取り出して
まずは1女にビデオ通話しようと
かけたが、応答なし。
じゃあ
次は3女へ。
つながってはみたものの
電波状態が悪くて
すぐにブッツリ切れてしまった。
じゃあ2女か。
子供お風呂に入れている頃かな?
2女:「こっちからは
ビデオかけられないから
そっちからかけて?」
・・・そうか。
じゃあ私からかけなくては
いけないのだけれど
私のアイフォンの画面
触ってみるけれど
ビデオ通話が見つからない。
車の音もうるさいから
アイフォンの音声が
うまく聞き取れない。
パパがイライラしてきている。
ウロウロ奥の方へ
行って みたり
歩道に戻ってきたりしている。
2女:「ビデオ電話出来ないんじゃ
今行ってあげるよ。」
私:『いいよぉ!わざわざ
来てくれなくても
大丈夫!大したこと無いから
その辺の人に聞いてみるから
平気だよ!」
子供達はダメだった。
親しいガイドさん達に
電話してみようかな?
・・・いやでも夕食時。
迷惑だからやめておこう。
車はシャーシャーと
走りすぎていくけれど
人の気配がない。
私:「扉分からないねえ。」
夫:「カウンター席電話で
予約しておいたのにな。」
またハラハラと涙が
落ちて来る。
後からあとから
落ちてくる…
涙声にならないように
気をつけながら。
私:「電話してさ、断って
家に帰ろうよ。」
夫:「この辺りにあるハズ
なんだけどなあ。」
”やきとん”屋さんのハズ。
緩い風が
煙と”やきとん”の匂いを
運んでくる。
車ばかりが
歩道に沿って並んでいる。
『そうだ!』
私はアイフォンを取り出して
まずは1女にビデオ通話しようと
かけたが、応答なし。
じゃあ
次は3女へ。
つながってはみたものの
電波状態が悪くて
すぐにブッツリ切れてしまった。
じゃあ2女か。
子供お風呂に入れている頃かな?
2女:「こっちからは
ビデオかけられないから
そっちからかけて?」
・・・そうか。
じゃあ私からかけなくては
いけないのだけれど
私のアイフォンの画面
触ってみるけれど
ビデオ通話が見つからない。
車の音もうるさいから
アイフォンの音声が
うまく聞き取れない。
パパがイライラしてきている。
ウロウロ奥の方へ
行って みたり
歩道に戻ってきたりしている。
2女:「ビデオ電話出来ないんじゃ
今行ってあげるよ。」
私:『いいよぉ!わざわざ
来てくれなくても
大丈夫!大したこと無いから
その辺の人に聞いてみるから
平気だよ!」
子供達はダメだった。
親しいガイドさん達に
電話してみようかな?
・・・いやでも夕食時。
迷惑だからやめておこう。
車はシャーシャーと
走りすぎていくけれど
人の気配がない。
私:「扉分からないねえ。」
夫:「カウンター席電話で
予約しておいたのにな。」
またハラハラと涙が
落ちて来る。
後からあとから
落ちてくる…
涙声にならないように
気をつけながら。
私:「電話してさ、断って
家に帰ろうよ。」
夫:「この辺りにあるハズ
なんだけどなあ。」
2018年8月8日水曜日
居酒屋へ
私は全盲。
全盲を何年していても
慣れるって事は無いらしい。
ある日の事…
なんだか気分が良くて
地元の駅前の”やきとん”屋さんへ
行きたくなってしまった。
会社を出る時に
パパ(夫)に
『たまには2人で駅前の
やきとん食べに行こう』
・・・と電話をしておいた。
地元の駅から自宅までの間に
いつも良い匂いがする
やきとん屋さんがある。
白杖の音を聞きつけて
パパが「お帰り〜」と駅で
待っていてくれた。
二人だけで出かけるのは
30年ぶりくらい。
私:『入口わかる?』
夫:「わかんないよお。」
私:「席に案内してくれるかなあ?」
夫:「店にはいれさえすれば
案内してくれるよ。」
私:「でも、カウンター席
空いてなかったら
上手く注文できないしねえ」
夫:「じゃ、やっぱ
家で何か食べようか?」
二人で白杖の音を
コツコツ立てながら
諦めて家に戻ることにした…
”やきとん”の
良い匂いがしてくる…
お金だって、
ちゃんと持っているし、
お腹だって空いている…
私達は居酒屋の
扉を見つける事が出来ない…
・・・全盲同士。
そういえば最近は
こんな風に感じることが
無かったっけ。
外に出る時には
ガイドさんお願いしているし、
あとは子供たちが居たし…
あんまり困る事もなかった。
・・・弱虫になったものだ。
何で・・・
さっき通りすがりの人の
靴の音・・・・
聞こえていたのに…
「居酒屋さんの扉教えて下さいっ!」て
聞く事が出来なかったんだろう。
何でこんなに
ハラハラと生水の様な
涙が落ちて来るんだろう。
気分は台無しだ。
少し先を歩いている
パパのサンダルの音が
ザッザッと
路地に響いてる。
ゆるい風が流れていく…
今日も猛暑だったっけ。
やっぱり”やきとん”食べたい。
ずっと太らない様にと
食べないようにして
いたせいだか
無性に食べたい。
・・・やっぱ行こう。
・・・行ってみよう!
私:『ね!パパ!
やっぱ行こうよ!
行ってみようよ!!』
全盲を何年していても
慣れるって事は無いらしい。
ある日の事…
なんだか気分が良くて
地元の駅前の”やきとん”屋さんへ
行きたくなってしまった。
会社を出る時に
パパ(夫)に
『たまには2人で駅前の
やきとん食べに行こう』
・・・と電話をしておいた。
地元の駅から自宅までの間に
いつも良い匂いがする
やきとん屋さんがある。
白杖の音を聞きつけて
パパが「お帰り〜」と駅で
待っていてくれた。
二人だけで出かけるのは
30年ぶりくらい。
私:『入口わかる?』
夫:「わかんないよお。」
私:「席に案内してくれるかなあ?」
夫:「店にはいれさえすれば
案内してくれるよ。」
私:「でも、カウンター席
空いてなかったら
上手く注文できないしねえ」
夫:「じゃ、やっぱ
家で何か食べようか?」
二人で白杖の音を
コツコツ立てながら
諦めて家に戻ることにした…
”やきとん”の
良い匂いがしてくる…
お金だって、
ちゃんと持っているし、
お腹だって空いている…
私達は居酒屋の
扉を見つける事が出来ない…
・・・全盲同士。
そういえば最近は
こんな風に感じることが
無かったっけ。
外に出る時には
ガイドさんお願いしているし、
あとは子供たちが居たし…
あんまり困る事もなかった。
・・・弱虫になったものだ。
何で・・・
さっき通りすがりの人の
靴の音・・・・
聞こえていたのに…
「居酒屋さんの扉教えて下さいっ!」て
聞く事が出来なかったんだろう。
何でこんなに
ハラハラと生水の様な
涙が落ちて来るんだろう。
気分は台無しだ。
少し先を歩いている
パパのサンダルの音が
ザッザッと
路地に響いてる。
ゆるい風が流れていく…
今日も猛暑だったっけ。
やっぱり”やきとん”食べたい。
ずっと太らない様にと
食べないようにして
いたせいだか
無性に食べたい。
・・・やっぱ行こう。
・・・行ってみよう!
私:『ね!パパ!
やっぱ行こうよ!
行ってみようよ!!』
2018年4月14日土曜日
行方不明
入園式。
引っ越ししてきたばかり。
3女は年長組に入る。
長女次女は小学校だから
いっつもお姉ちゃん達と
一緒だったけれど
今日からは一人きり。
入園式が終わって
保護者への説明会があった。
今日が初めての
赤ちゃん達もいる。
園庭は赤ちゃん達の
泣き声と叫び声と遊び声で
それはそれ は賑やかだった。
保護者会の開かれている
ホールの扉がそっとあいて
「3女ちゃんいますか?」
大変だ。
うちの子がいない。という。
入園式の後
親と別れて
お庭へ行った所までは
見た先生がいたという。
先生方総出で子供達も
他の保護者の人達も
みんなで3女探しに
なってしまった。
庭は隅々まで確認された。
建物の中
トイレはもちろんのこと。
押し入れの中のふとん
引っ張り出してみたり
職員室のロッカーまで
開けてみたりと大騒ぎ。
「3女ちゃんが見当たりません。
どうしたんでしょう?
誘拐でしょうか?
まさか!
警察に届けましょう。」
入園式に行っていたのは
パパだった。
「本当に心配になって
しまってさ。
どこにもいない
っていうんだ もの。
で、警察に届ける前に
一応家に帰ってみて
いなかったら
警察に連絡します。」
パパは一人でも
もちろん家まで
帰ってこれるのだけれど
心配して下さった
園の先生が一緒に
来て下さったとのこと。
家の扉には
鍵がかかっていた。
パパも先生も
扉の前で声もなかった。
「帰ってないですね。」
パパは自分のカギで
ドアを開けた。
「おとおさあん。」
テレビの音の中から
3女が走り出てきた。
「おれさ。
もう心配だったから
抱っこしてさ。
高い高いしてやっちゃったよ。」
先生もほっとされ
帰られた。
うちの玄関の扉には
ポスト用の細長い
穴が開いている。
その中に
紐にカギを付けたもの
を隠してあった。
小学生のお姉ちゃん達が
鍵を持 たなくても
ここから引っ張り出して
扉を開けられるようにと
細工しておいたんだ。
3女はそれをちゃんと
見ていて覚えていた。
「知らないお友達ばかりで
嫌だったし。
お父さん居ないなかったんだから
帰ってきたの。」
鍵を開けて部屋に入ったら
ちゃんと鍵のレバー倒して
鍵もかけていた。
あの大通りもちゃんと
右左見てから渡ってきた
という。
4歳ともなると結構頼もしい。
引っ越ししてきたばかり。
3女は年長組に入る。
長女次女は小学校だから
いっつもお姉ちゃん達と
一緒だったけれど
今日からは一人きり。
入園式が終わって
保護者への説明会があった。
今日が初めての
赤ちゃん達もいる。
園庭は赤ちゃん達の
泣き声と叫び声と遊び声で
それはそれ
保護者会の開かれている
ホールの扉がそっとあいて
「3女ちゃんいますか?」
大変だ。
うちの子がいない。という。
入園式の後
親と別れて
お庭へ行った所までは
見た先生がいたという。
先生方総出で子供達も
他の保護者の人達も
みんなで3女探しに
なってしまった。
庭は隅々まで確認された。
建物の中
トイレはもちろんのこと。
押し入れの中のふとん
引っ張り出してみたり
職員室のロッカーまで
開けてみたりと大騒ぎ。
「3女ちゃんが見当たりません。
どうしたんでしょう?
誘拐でしょうか?
まさか!
警察に届けましょう。」
入園式に行っていたのは
パパだった。
「本当に心配になって
しまってさ。
どこにもいない
っていうんだ
で、警察に届ける前に
一応家に帰ってみて
いなかったら
警察に連絡します。」
パパは一人でも
もちろん家まで
帰ってこれるのだけれど
心配して下さった
園の先生が一緒に
来て下さったとのこと。
家の扉には
鍵がかかっていた。
パパも先生も
扉の前で声もなかった。
「帰ってないですね。」
パパは自分のカギで
ドアを開けた。
「おとおさあん。」
テレビの音の中から
3女が走り出てきた。
「おれさ。
もう心配だったから
抱っこしてさ。
高い高いしてやっちゃったよ。」
先生もほっとされ
帰られた。
うちの玄関の扉には
ポスト用の細長い
穴が開いている。
その中に
紐にカギを付けたもの
を隠してあった。
小学生のお姉ちゃん達が
鍵を持
ここから引っ張り出して
扉を開けられるようにと
細工しておいたんだ。
3女はそれをちゃんと
見ていて覚えていた。
「知らないお友達ばかりで
嫌だったし。
お父さん居ないなかったんだから
帰ってきたの。」
鍵を開けて部屋に入ったら
ちゃんと鍵のレバー倒して
鍵もかけていた。
あの大通りもちゃんと
右左見てから渡ってきた
という。
4歳ともなると結構頼もしい。
登録:
投稿 (Atom)