そのまま、小児科にいってから帰ってきた。
2~3日前からおかしな咳をしていた。
風邪をひいたらしい。
子供に処方された薬はシロップだった。
小さなプラスティックのボトルに入っている。
そのシロップの量
メモリのついた小さなキャップが一緒に入っていて、それはちょうどコーヒーにいれるスジャータほどの大きさのものだ。
それに、メモリをみながらシロップの量を計って、飲ませるのだ。
2歳、3歳の年子だから、まだ一人では寝ていられないから病気の子はおんぶして夕飯の準備したり保育園の 汚れ物を洗濯機に入れて回したり忙しい。
帰りがけ、近くのスナックの換気扇の音はまだしていなかったし、ラーメン屋さんの奥さんももう忙しい。
私は3歳の長女にまたジャンパーを着せて、ミトンの手袋をつける。
背中の次女を背中から下ろし、おしっこをさせ、水分を取らせ、寒がるから上着と、お姉ちゃんのズボンを上からはかせて、もう1度おんぶをしなおす。
ねんねことママコーをト二重に重ねて着ていく。
北風はつめたい。
2歳だから、けっこう重たい。
時々、次女のお尻を上に持ち上げて、自分の肩に血を送ってやったりする。
ぐずぐずと力無く泣ないている。
私は片手でとんとんとおんぶしている次女のお尻を叩き続ける。
長女は外にいくのを嫌がる。
なんとかだまして外にいき、2ブロックむこうの交番へむかった。
交番の中はあたたかい。
私は事情を話し、薬を取り出しておまわりさんに計ってもらった。
準備してきたラップできっちりフタをする。
お姉ちゃんは他のおまわりさんからキャンディーなんかもらってごきげんだ。
ていちょうにお礼を言い、明日の朝も来ますのでと言って、急いで帰る。
おまわりさんは二人の頭をなでてくれたようだ。
シロップをこぼさないように飲ませなくてはならない。
この間は私が失敗して、ラップを外す時にうっかりこぼしてしまったから気をつけなくてはいけない。
次女を背中から静かにおろして、膝に抱く。
帯で締め付けられていた股のあたりをなでてやる。
次女は熱い息をしていた。
「自分でもってごらん?」
細い指がキャップをもつ。
私はその上から手を添えて、ゆっくり口の中へかたむけた。
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