スイミングに通う次女は水泳が得意で、中学生になった時、選手コースに行きたいと言い始めた。
小学生までは送迎バスがあったのだが、選手コースは時間が6時半からなので自力で通わなければならない。
電車で一駅乗ってそこから15分ほど歩く。
うちは車がないから歩かなければならないからと言って、諦めてもらおうと思ったが、行きたいという。
私も一緒に通うことになった。
私は1時間あまりインゲンのさや取りをしたり、ボタンつけをしたりしながら待った。
泳ぎが終わっていきいきとロビーまで迎えにきてくれる。
冬は寒かった。
泳いだ後はなおさらだ。
次女は建物から出ると、駐車場の方をじっと見てしばらく立ち止まっている。
友達に手を振ったりしている。
遠くでバタンバタンと車のとびらのしまる音。
エンジンの音がむこうに消えていく。
あの子たちはあったかい車内で、おにぎりなんか、もう食べているんだろう
車で迎えにきてあげれない自分が悔しい。
震えている二女のマフラーの上から私のを重ねてまいてやる。
「ダッシュ!ダッシュ!」
私はもう大きくなった次女の肘につかまって駅まで二人で小走りしていく。
また後ろで車の音だ。
「バイバイ!」
車の窓を開けてお友達が手を振ってすぐ横を通りすぎていく
次女は明るくバイバイを返す。
私はごめんねを飲見込む。
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返信削除こうやってお母さんの愛情たっぷりに育ててもらった二女に今では元気もらってます^ ^
返信削除泣いちゃったー。
返信削除私は水泳が大好きだから、駅までは確かにめんどくさかったけど楽しいの方が勝っていたから、お母さんの気持ちなんて考えたことなかったよ。
そんな風に感じてたんだね。
ありがとう!
でもさ、こーゆーときってどーしてもらいたいのかな?
車に乗せてもらうのはありがたいの?
でも毎回だと気が引けちゃうでしょ?