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2019年3月10日日曜日

無痛死3

愛犬キャンディーが死んだ時は真夏だった。


死ぬ瞬間、娘たちが側にいてくれていたので、
私はその様子を会社にいながら、
スカイプで聞いていることができた。

もう抵抗力がなくなってしまっていて、
お尻の穴や眼の中にウジが湧き出していた。

それでもハムを半分食べたと言う。
ウジが湧いてしまったので、
動物病院で、薬草のお湯に入れてもらい、
下半身の毛を剃られてしまって、
痩せて、骨ばかりの姿だった。


キャンディー。
それでも娘たちの手を、ぺろりと舐めてくれたと言う。


19年も一緒に過ごしてくれた、
雑種混じりの柴犬のキャンディー。


何の薬も飲ませてはいなかった。
苦しかったんだろう。

乾いた口から浅い息をしていた。
それが突然、
「きゃああっ」と、大きな叫び声をあげた。 
娘たちも私も、キャンディーっと大声で呼んだ。
キャンディーは弓のように背中を大きく
のけぞらせて、動かなくなってしまった。


眠り薬、飲ませておいてあげればよかった。 
さぞ苦しかったことだろう。

2019年3月9日土曜日

無痛死2

私の父の時は、
病院に呼ばれて行った時だった。 


息を引き取る寸前だったので、
もう苦しかった時を
乗り越えた後だったのかもしれない。

酸素マスクの向こうで、
大きな深呼吸を一つしてから、
死にましたと聞かされた。

父は脳卒中で30年も入院生活をしていたので
最後はずっと点滴をして貰って、
眠り続けていた。 

眠っている間でも苦しいかったんだろうか?


私は過去に全身麻酔をかけて、
手術したことがある。


三つ数を数えたら、
なにも分からなくなってしまった。
痛くもかゆくもなかった。


父は投薬され続けていたので、
きっと痛いことはなかったんじゃないかなと思う。

大きないびきをかいて、
天国に行けたんだもの、
良かったよね。
お父ちゃんっと思っている。

2019年3月8日金曜日

無痛死1

椿姫の最後のメイドさんの手紙には
「お嬢様の最後は相当苦しがられて、
あんなに衰弱されていたのに、
ベットの上に立ち上がって
しまったほどなんです。」っと。

昨日読み終えた森村誠一の
銀のホテルの中にも
「90歳の衰弱しきったくもんは
信じられないほどの力を
だして死んでいった。」っとあった。

怖い。

義理の母が息を引き取る前の日に、
お見舞いにいったのだけれど、
その時、「はっはっはっ」と、
走った後のような息をしていただけだった。

でも姪っ子の看護婦さんに聞いたら、
この状態は溺れているような感じだと言う。

私は一度プールで本気で溺れかけたことがある。

鼻と口から水が入ってきた時、
頭の中はどうした訳か、
異常に澄み切って、

ああ。このまんま、死んじゃうのかも。と、
思いながら、苦しくて、もがいてしまったことがある。
怖い。 

あの時聞いた、義理の母の息使い。 
「はっは」っと 
真似してみたりしてみる。 
怖い。
あの溺れかけた時の状態が、
ずっとずずいていたんだ。
苦しかったろう。