「じゃあ、菜の花のお浸しにお醤油かけてね。」
私はお醤油のボトルを娘に渡した。
「いただきまーす。」
私は自分の分のトレイを手前に引いた。
「あっ。」
「今お醤油かけていたのに、急に引っ張るから
テーブルにかけちゃったよ。」
そうなんだ。
目の見えている人達は、
おしゃべりしながらでも静かに
おかずを取り分けたり、
ドレッシングやお醤油を黙ってかけてくれる。
自分本位で動いてしまうとこんな事故が起きてしまう。
でもまあ、お醤油だからいい。
以前、コーヒーショップで熱いコーヒーを
運んできてくれた店員さんが、
静かにテーブルに置こうとした時、
私が気が付かず動いてしまって、
幼かったむすめの頭からコーヒーを
浴びさせてしまったことがある。
あの時はお店中パニックだった。
タクシー飛ばして見知らぬ病院にいって手当してもらった。
上着を着ていたのでなんとか助かった。
新宿の田舎のほうで、タクシー代が
ものすごく高かったっけ。
気をつけなくっちゃ。