2018年8月26日日曜日

安売り

イベントが終わって 
交流会に参加した。 


居酒屋での飲みだ。 


自分の前にも
盲人の年配の女性と 
ガイドさんが座った。 


室内に40人程居ただろうか。

食事も中盤 
座もくずれて 
それぞれの話で 
盛り上がっていた。 

と、前に座っていた 
盲人の女性が 
ガイドさんにマッサージを 
始めだした。 


「こっちの肩が痛い」 
「こっちの手が痛い」

何て言うのを聞きながら 
マッサージで肩を揉んだり
叩いたりしている。 
 

そんな安売りするな。 
こんな飲み会での席の中。 

肩が凝るなら治療院に
行くといいですよ!

何て言えない。 

『こういう盲人達がいるから 
軽んじられるんだ!
酒飲んで居酒屋で 
マッサージするバカがいるか!
飲んでマッサージしていて  
無資格者のマッサージ
辞めさせろなんて 
言えないだろう。 
止めろ止めろ!
安売りするな!
資格持っているんだから 
プロ意識をもて!!』

『マッサージの仕事をして 
生計立てている者に
とって、こういう
資格者は最悪だ! 
旨い酒までがマズくなってくる!』

 
「私もね、ここ痛い
のよねえ…肩も張ってねえ…」

自分についている
ガイドさんまでが 
マッサージをやれとばかりに 
話かけてくる。
 
『冗談じゃない。 
自分はお金払って 
ガイドさんを頼んでいるのに 
こんなことってあるか?』

 
・・・・・まあ久しぶりに 
パパがグチグチ愚痴ること。 
愚痴ること。 

よっぽど
気分が悪かったらしい。


『飲み直しだ!!』 

何て言って、 
冷え冷えのビール、 
それから何本飲んでいたんだろう。
 

私:「ね?本人には何て言ったの?」
パパ:「何にも言えるわけ 
   無いじゃあないか。」


今度は焼酎らしい。 

よっぽど腹に据えかねたんだろう。

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