”やきとん”屋さんのハズ。
緩い風が
煙と”やきとん”の匂いを
運んでくる。
車ばかりが
歩道に沿って並んでいる。
『そうだ!』
私はアイフォンを取り出して
まずは1女にビデオ通話しようと
かけたが、応答なし。
じゃあ
次は3女へ。
つながってはみたものの
電波状態が悪くて
すぐにブッツリ切れてしまった。
じゃあ2女か。
子供お風呂に入れている頃かな?
2女:「こっちからは
ビデオかけられないから
そっちからかけて?」
・・・そうか。
じゃあ私からかけなくては
いけないのだけれど
私のアイフォンの画面
触ってみるけれど
ビデオ通話が見つからない。
車の音もうるさいから
アイフォンの音声が
うまく聞き取れない。
パパがイライラしてきている。
ウロウロ奥の方へ
行って みたり
歩道に戻ってきたりしている。
2女:「ビデオ電話出来ないんじゃ
今行ってあげるよ。」
私:『いいよぉ!わざわざ
来てくれなくても
大丈夫!大したこと無いから
その辺の人に聞いてみるから
平気だよ!」
子供達はダメだった。
親しいガイドさん達に
電話してみようかな?
・・・いやでも夕食時。
迷惑だからやめておこう。
車はシャーシャーと
走りすぎていくけれど
人の気配がない。
私:「扉分からないねえ。」
夫:「カウンター席電話で
予約しておいたのにな。」
またハラハラと涙が
落ちて来る。
後からあとから
落ちてくる…
涙声にならないように
気をつけながら。
私:「電話してさ、断って
家に帰ろうよ。」
夫:「この辺りにあるハズ
なんだけどなあ。」
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