2018年11月5日月曜日

3女から見た全盲両親

初めまして。
指先さん家3姉妹の末っ子「3女」です。
私達3姉妹に障害はありません。

「両親は目が見えない」
という事を、他人に伝えると、
「大変だったでしょう?」
と、聞かれるし、
「お料理は誰が作ってたの?」
などと、聞かれる。

ハッキリと伝えたいです。

私自身はそんなに大変では
なかった気がします。

でも、ウチの両親は、
誰よりも努力して、
子供のことを考えて、
子育てをしてくれました。

お父さんは、外で沢山働いて、
お母さんは家の事を
全て1人でやっていました。

トイレ掃除は、スポンジを持って、
手を便器に入れて綺麗に磨き上げていました。

料理はたまにお肉がまだ赤かったり、
玉ねぎの皮が入っていたけれど、
毎食手作りで幸せでした。

掃除機は持ち手の先端にヘッドを付けて、
床を這いながら、左手で前方を左手で確認
しながらかけていました。

会社に行く時は、人ごみにまみれて、
通勤ラッシュの中を1人で
30年以上も毎朝通っています。
初出勤の時は、事前に何度も、歩行練習を行います。

集中して歩いていないと、
自分が今どっちの方向に向かって
歩いているか分からなくなってしまうので、
家の周りでさえも迷子になります。
ホームにも落ちました。

当たり前のことかもしれないけれど、
歩く時はイヤフォン外して、
周りの情報に集中しながら歩きます。
だって全盲だから。

音楽を聴きながら、歩きスマホしている人、
あなたにとっても、危険ですよ。

みんなが気持ちよく前を向いて
歩ける日が来るといいなあ!


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