お椀のフタをはずしたら
ゆずのいい香り。
「ね!すごいよ!浮いている昆布ね
寿の文字の型に切り抜かれているよ。
それに、キラキラ金粉が光ってるよ!」
娘の結婚式で出されたお吸物の亊。
昆布の下にはお麩の様な
お豆腐のような、練りものとは違うもの
大ぶりで四角いおいしいもの。
何も教えてもらわなかったら
ただの昆布1枚のお団子1個の
お吸い物と思ってしまったところ。
舌で穴のあいた昆布を確かめて…
『うんうん。これが寿の穴ね!
このお豆富みたいな物は、何とか真薯ね』っと。
しかも、
味はしないし
分からないけれど、
金粉まで飲んでいるって
想像しながら食べてみる。
実際、本物がここにあるのに
想像しながら食べるって言うのも面白いこと。
鏡割りしたお酒の中にも
キラキラ金粉が揺れている。
先ほど出された伊勢エビも
金粉載せておしゃれしていたとのこと。
目が見えていたら
さぞかし綺麗なことでしょうね。
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