2019年5月31日金曜日

無責任な父

私が小学4年生の時の学芸会の日のこと。

盲学校まで見に来ていてくれた父。

お昼時間、父に連れられて
近くの食堂でご飯を食べた。


午後の出番があるので学校へ戻ろうと父に頼んだ。

「いいがな。もうよかんべ。家に帰るべぇや!
おめえがいなくたって、せやぁねぇだんべ。
この前がバスのりばだかんな。」

父は昼にお酒を飲んでいた。
私は父に連れられて、
バスに乗せられそのまま帰ってしまった。

午後からはクラスの器楽演奏があった。
私はオルガンを担当していたから、
私がいなくなったら大変な事になってしまう。
あとはリコーダーとタンバリンだったか…

次の週から先生からもクラスメイトから
満足に話もしてもらえず。

独りぼっちの孤独と、
ひそひそ話がずっと続いた。

死んでしまいたいと本気に思っていた。

なんて無責任な父。 
   

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