本物の波の音を聞いていた。
ああ、若いときの恥ずかしかった事。
思い出してしまった。
あれは、どこの海に行った時だったか。
若い私は太っちょだったけれど、
ビキニを着ていた。
羽織る物もなく。
いい調子で彼と…って今の夫だけど。
遊んでいて浜辺にあがって休んだ。
足の砂落としてくるねっと言って、
杖も持っていない私は、波の音のする方へと、
一人で歩いて行って波で砂を洗い落として、
また来た道を帰ったはずだった。
広い砂浜。方向だってとんちんかんな私。
目が見えている様なつもりでいたのか。
戻れなくなってしまった。
砂浜で、裸同然の格好で、杖もなし。
しかも彼は弱視で私のこと見つけられない。
ああ。あの時の事は、恥ずかしかった。
それで、どうしたって?
それでね。
それは明日のお楽しみ。
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