2017年8月30日水曜日

点訳料理本

子供のころの私の夢はお嫁さんになることだった。

そして、できたらお母さんになれて、子供たちとクッキーやケーキを焼いたりして、もっとできたら何か仕事をして。

それが私の夢だった。

小学生の高学年のころ、図書室で手書きの点訳の料理の本を何冊か見つけた。

肉、魚、野菜などのおいしそうな料理がたくさんのっていた

私はその料理本を次から次へと点字版を使って書き写していった。
お嫁さんになったらこれは絶対に必要だと思ったから。

それはボランティアの方たちが1文字1文字点字にしていってくれたものだから、買うことができない。
まさか、こんなに沢山の点字の本が手に入るようになるとは思いもよらなかった。

大人になって、引っ越しをするたびにその本が出てきて捨てられなかったけれど、家を買った時に全部捨ててしまった。

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