総務部のペットは私のことだ。
私は企業内マッサージしとして、都内の企業にフルタイムで週5日勤めている。
もう16年にもなる。
周りの人はみな親切で優しく、よい人ばかりで恵まれている。
先日消耗品の補充にきてくれた人に、最近Tさんはどうされたのですか?
と、尋ねると、つい1カ月前にガンでなくなったとのこと。
私はマッサージルームにいるので、内線で出社と退社の連絡をしている。
それが1日のうちで唯一の総務部の人たちとのかかわりだ。
電話に出る人の声が変わって、初めて人事移動があったと知る。
直属の上司もいつのまにか営業部に行ってしまっていたし、今派遣の女性が何人いるのかも知らない。
何にも教えてもらえないのだ。
伝える必要もないと思っているんだろう。
なので、飲み会だって送別会だとかだって16年間1度も声をかけられたことがない。
朝、エレベーターの中で
「昨日、あのあと課長さんはどうしたんですか?」
などと言って小さく笑っているのを小耳にするとき
ほほに力を入れてにこにこしているように務める。
悲しいから。
愛犬の柴犬キャンディーも、みんなからうんとかわいがってもらっていたけれど、お食事会や旅行には置いていかれた。
ひだまりでのんびり毛づくろいをしてたキャンディ。
生きていたら、一緒だねって言って膝上に乗せて、だっこして、なでさせてもらいたかった。
ほら!やっぱり凄い!
返信削除タイトルのペットから
最後はペット(キャンディ)で締めるセンス
よっこママの作る文章は内容だけでなく
構成も含めて好きです
背景とかその時のよっこママの感情とか
私みたいな読解力の乏しい人間にも伝わる!
読んでて面白い
次々と読みたくなる記事です
本にしたら私欲しい!!
盲人を飲み会に呼ぼう!とする人は少ないだろうね。まずはお店までの誘導、ご飯のとりわけなど。しかも普段は一緒に仕事もしてないとなったら話題もないしね。
返信削除でもそこに、寂しさがあったとは驚き!
だって、家族の前でもニコニコしてるし、そんなこと言わないから。。。
会社の人には盲人との飲み会はハードル高いから、節目には家族で近くの居酒屋で打上げでもしようかね!