高校3年生とき、社会科の授業で「典子は、今」という映画を見に連れていってもらった。
サリドマイドの女性の話だった。
腕の短い障害をもった典子さんの生き方を描いたものだった。
典子さんの腕はなく、肩先から手のようなものがあるんだそうだ。
彼女は市役所の職員になっていた。
足で字を書いたり、お化粧をしたり、針に糸を通して縫い物もしていた。
キッチンと同じ高さの台に座ってカレーを作ったりもしていた。
一人で旅行もに行っていた。
新幹線の中で、見知らぬ隣に座った男性にお願いして、お財布を出してもらってサンドイッチを買って
「あの、食べさせていただけますか?」
と 言ってサンドイッチを食べさせてもらっているシーンがあった。
バスが揺れて、掴まれないから転んでしまっていたシーンもあった。
私の隣で説明してくれた担任の先生が、典子さんは悔しそうな顔しているっといっていた。
どんなにか悔しく、恥ずかしかったことだろう。
彼女は目が見えるから、なおさら辛かったことだろう。
サンドイッチとバスのシーンは今でもよく思い出される。
誰かが言っていたが、典子さんはママになって足でミルクを作っているんだと聞いたことがある。
みんなに見てもらいたい映画だ。
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