2017年10月21日土曜日

みなみ野三療館レポート2

鍼灸治療と言っても色んな種類がある。

学んできた学校や、そのとき教えてくださった先生によって鍼灸師はそれぞれ自分の好みの手法を選んで勉強を続けていく。

パパのように髪の毛のような細いはりだけで治療している人や、
磁石を利用したり、ステンレスの針を使って電流を流したり、
長めの針を何本か体に刺したままで治療する方法や、
耳を中心にしていく人や他にもたくさんの種類があるようだ。

それぞれのやり方によいところがあるんだから病気が治ってくれさえすればなんでもよい。

パパが師事している経絡(けいらく)治療は

「そんなので効くの?」

と言われるようなもので、はりが刺さった感じのしない優しいやり方なんだ。


テキストで、補捨(ほしゃ)論(はりの刺し方の手法のひとつ。術者の気を患者へ補い、邪気を外へ捨てること)のはりの刺し方のところを読むと

「蚊虻の止まるがごとく、留まるがごとく、帰るがごとく」

はりを刺すんだそうだ。

蚊が止まったか、飛んで行っちゃったんか分からないように
針の先っちょを皮膚のつぼに当てて、「気」を送らなきゃならない。

上手に「気」が送れると何にも感じないときもあるけれど、
その時病んでいたところに木漏れ日のような温かさのようなバイオリンの音が
ツーっと流れ込んでくるような不思議な間隔が起きる。

それで体中のあちこちのバランスが調整されていくんだ。

今から4千年前に書かれた中国の本の中に書かれていることだ。

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