2017年10月11日水曜日

点字の絵本

今から30年ほど前には点字の絵本は無かったので、ボランティアの方たちが手作りで工夫しながら作成してくださった。

それらは図書館や学校の図書室に寄贈されたから、何かのときにちょっと触ってみるだけで家に持ち帰ることはできなかった。
なので、私のように個人でお願いする盲人ママたちも多かった。

特に民話とかじゃなくて他のお友達が読んでいるものが欲しかったから、個人で頼んで作ってもらうほうが よかったこともある。

最近は「ユニバーサル絵本」とかいって絵の部分が浮き出ていて、しかも色が変わると手触りも変わっていく。
それに目の見える子たちも読んでいる、トーマスもしろくまちゃんもある。

一般の書店でも、もちろんネットでも注文できるとのこと。
色もカラフルで綺麗らしい。

私は時々娘の子供を膝に乗せて絵本を読んでもらっている。

子供たちがぎゅっと私の指を掴んで浮き出た線の上をなぞっていく。
色やキャラクターの名前を教えてくれる。
覚えたばかりのたどたどしい日本語で話してくれる。

細くて涼やかな声は耳に心地いい。
小さなおしりはあったかい。
少し重たくなったようだ。

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