絆創膏

パパ「夫」が
包丁を洗っていて
指を切った。

「どお？
血どくどく出ているの？
大したことないの？」


あれこれ聞いてみる。

全盲でも自分の指先のことだからわかるでしょ？

「うん｡　
大したことないみたい。」

よかった。

中指だというから
鍼するには支障がないから
よかった。

で､パパが絆創膏をもってきた。

「これ｡いいやつなんだけどさ。」

変な形のものが出てきた。

確かにテープであるらしい。

爪をかけると
フィルムが剥がれてくる。

「これバンドエイドなの？
形が変だよ。
眉毛かなにかに貼るんじゃないの？

お化粧品の何かでしょ。
私の持ってくるね。」

一番安いバンドエイドを貼ってあげた。

ガーゼの所を
痛い部分に当ててもらって

そしたらフィルム引っ張って貼り付ける。


次の日、ヘルパーさんに
何だったのかとその変な形のテープを
見てもらったら
やっぱ高級バンドエイドだった。

指専用で指の形状に合わせて
貼れるようになっていて
しかも治りも早いとのこと。


パッケージ読めないんだもの。
分からなかった。

バンドエイドの世界も進化しているんですね。