ウルトラ女子

あ。忘れていた。

5本指ソックス
忙しくて
指が縮こまったまま　
干してしまって

慌てて持ってきてしまったもんだから
大島での合宿所の玄関先で
慌てて５本指の縮んでいるのを
引っ張りだしていた。

私はもたもたしていて
遅くなってしまっていた。

伴走者や友達たち
みんなが外で待っていてくれる。

「貸して！」

うわぁ。
有名なウルトラ女子が
膝の所にあった
もう片方の5本指ソックスを！

こちらも5本縮みっぱなし。　
あー。恥ずかしい。

はいどうぞ。

私だらしないから
こんな干し方してもう恥ずかしいですよ。
とお礼を言いながら
ソックスを履いていると

「あら。私もそうよ。
これ面倒よね。
私も履く時に引っ張り出しているのよ。

さっきもしていたのよ。
みんな同じよ。」


まさか。
そんなはずない！
と思いながらも目が熱くなってくる。

ディナーパーティーで
指先を洗うボウルが回ってきた時
それを知らなかった来賓の人が
飲んでしまったら
次の人たちもの水を飲んだ。
という話を思い出した。

大島１周40キロは
走らなくっちゃだ。
　
伴走の人達が誘ってくれた大島での合宿。

しかもウルトラ女子がお手伝いして下さるとのこと。
がんばらなきゃ。