飲みかけのコップ
テーブルの端っこに
置いておくから
私がまたぶつかって
落っことしてしまって
コップの取手は取れてしまうし
床は水浸し。
テーブルを拭く時には
こういう事があると思って
外側から内側へと
静かに静かに台布巾を進めている。
なのに。なのに。
テーブルの淵ギリギリに
置いてあったりすると
ちょっとぶつかっただけで
向こう側へと落っことしてしまう。
ねー!
お母さん目が見えないんだから
飲みかけのものは
テーブルの真ん中に置いておいてよ
って何度言ったら分かるのよ!!
またこぼしちゃったじゃないの!
としつこく怒鳴りまくる。
そしたら
ティッシュ取ろうか?と
戸棚の上を探っていたら
コツンとぶつかって倒れたコップ。
もちろん飲みかけ。
もー!もー!と
私は大声で文句言いながら
戸棚の上の物どかしたり
ティッシュで拭いたりと大慌てだ。
だぁれ?
こんな所に飲みかけのコップ
置きっぱなしにしている子は?
またこぼしちゃったじゃないの。。。
全くだ。
目の見える子達と住んでいれば
便利なこともそりゃ多いけれど
こんな盲人と晴眼者とのギャップで
辟易していることも実際にはあるんだ。
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