2018年8月4日土曜日

アイマスクしても見える?

”網膜色素変性症”と言う
目の病気で、
視力を二十歳頃失くしてしまった 
盲友のランナーから聞いた話。



「視力が失くなってからも
ずーっと目をつぶっていても 
何か、今でも、
ピカピカ光るものが
見えているの。 
マラソンのレースの時は
アイマスクをしていないでしょ?


でも、私を抜かしていく人が
いると、その人が見えるの・・・
 
抜かして行った 
人の背中も見えていたの。 
本当に…


私の病気は、
少しづつ視野が部分的に
無くなっていく病気なので、

あぁまだ視野の外側はちょっと
見えているんだなって、思っていたのね。 


ところがね、
何年か前からは
トラックレースの時には 
全盲でもアイマスクを付けることが 
義務になってしまってね。
 
私もアイマスクしてレースに
出たんだけれど、 
アイマスクしているのに 
私の右側から、抜かしていく人が 
いるとその人が見えるの・・・。 

アイマスクしているのにね。 
おっかしいでしょう? 
でも本当に走って行く人が見えるんだもの。」



『へえ!そんなことってあるんだ!』

靴音や、息使いなんかが聞こえて、
それが、像として網膜の中に 
描き出されているのかもしれない。



それにしても面白い現象。




7歳の時から盲人になってしまった
私には、像として何かが見えてくる
事って、今までには無かった。 


うーん…残念。

幻でもいいから…
像でもいいから…

見てみたいなあ。

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