2018年8月3日金曜日

韓国人のかんこさん

「この洋服ママに似合いますよ。」
『どんな模様なの?どんな色なの?』

「えーっと…えーっと」

 
韓国人のかんこさんは
スマホですぐに調べている。


「タテジマの模様で白と水色のタテジマですよ。」
『襟は?』
「エリーッ?????」

て、また調べている。 
私は面白がって、ゆっくり待っている。



数年前に、
韓国人女子大学生のかんこさん。 
日本語の勉強の為に、
しばらくの間、
うちにホームステイとして 
一緒に住んでいた時のこと… 

娘達は3人とも 
家を出ていたので 
かんこさんと全盲の夫と私の3人暮らしだった。


かんこさんとは
食材を買いに行ったり 
洋服や雑貨など買い物の
お手伝いをして貰ったりもした。

目の見える同士で買い物にい行っても 
お互いに見えているから 
わざわざ色の説明やら 
模様の説明などをする必要がないけれど 

盲人と買い物に行くと 
洋服の色や模様、形、サイズ、
値段等…
色々説明しなくてはならない。

 
食事をするにも
写真を指さして、
「これっ」と言うわけにはいかず。 

メニューを読んで写真の説明も
しなくてはならないし 

ドリンクも2人分
汲みに行かなくてはならないし。 

運ばれてきた食事の説明やら 
ドレッシングの説明など…

沢山の語彙が必要となる。



「ホームステイでその国の言葉を
覚えていくには盲人の家が最高ですね。
 ”あれ”、”それ”で
済ませてしまうところ、 
言葉で言わなければならないから 
ホームステイ先には、
盲人の家が一番です。勉強になりました。」


かんこさんは、
喜んでこう言ってくれた。 

嬉しい。
私たちも楽しかったしね。

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