「どいて!どいてれほらー。」
東京駅構内の点字ブロックの上を歩いていたら
男性の大きな声がしたのです。
目の前の大勢の人たちが
点字ブロックの上から動いている
ざわざわとした感じがしてきます。
「ほら!あぶないよお。」
お友達が声をかけている声も聞こえてきます。
中学生かな。高校生かな。
私はゆるゆると点ブロの上を歩いて行くのです。
まったく大名様になったようです。
子供たちが保育園に行っていた時もそうでした。
私が通るとなると誰かが大声で
どいてー!とか
ほらーっ!とか
掛け声がかかって
そこら中にいた人たちが
ぱーっと散っていってしまうのです。
白杖を見ると離れて行ってしまう人たちも多いようです。
人にぶつからずに歩けますから
歩きやすいことには間違いはないんですけれど
なんだか寂しい気持ちでいっぱいになってしまうんです。
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