2018年9月23日日曜日

どいて

「どいて!どいてれほらー。」


東京駅構内の点字ブロックの上を歩いていたら
男性の大きな声がしたのです。 

目の前の大勢の人たちが
点字ブロックの上から動いている
ざわざわとした感じがしてきます。

「ほら!あぶないよお。」


お友達が声をかけている声も聞こえてきます。


中学生かな。高校生かな。
私はゆるゆると点ブロの上を歩いて行くのです。 


まったく大名様になったようです。


子供たちが保育園に行っていた時もそうでした。

私が通るとなると誰かが大声で
どいてー!とか
ほらーっ!とか
掛け声がかかって
そこら中にいた人たちが
ぱーっと散っていってしまうのです。

白杖を見ると離れて行ってしまう人たちも多いようです。


人にぶつからずに歩けますから
歩きやすいことには間違いはないんですけれど


なんだか寂しい気持ちでいっぱいになってしまうんです。

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