2019年1月10日木曜日

シャッターアウト

さあ帰りが困った。 
元旦の仕事帰りの事。 
今年は初めて、元旦から仕事に出てきた。 
東京駅改札出てから 
ガランとした東京駅地下。 
いつもの曲がり角… 
あ!?シャッターが降りていて 
向こうへ行くことが出来ない!!
・・・そっか。 
大丸も、地下のお店もお休みなんだ。 
どうしようもなくて、会社に電話したら、 
部長さんが直々に寒い中迎えに来て下さった。 

さて、帰り。 
また部長さんに頼む訳にもいかない。
さすがに申し訳なすぎる。
どうしよう。 
地下フロアのどこかの扉から
地上に出て来たはずなのだけれど 
どこだかが分からない。 
盲人はやっぱり大変。 
すぐそこの階段が
みつけられないのだもの。 
10年以上通っている場所も
一歩でも外れてしまうと
どこだかわからなくなる。
方角も見失って、どっちに行けばいいのかさえ
わからなくなってしまう。

少しの変化で全く何も出来なくなってしまう。
目が見えれば、なんて事ない。
たかが50m。
たかが一筋の道が途絶えただけで、
遭難してしまう…
誰もいない地下道で響く杖の音。
誰か助けてください!と叫んでも、
たまに過ぎ去る忙しげな足音。
目が見える人にとったら、
何に困るのか、意味不明なんだと思う。

そうだ。
お昼休みに警備員さんの所まで行って 
地上から、地下へと降りていく 
階段の場所を聞いておくことにしよう。 

3女にも電話しておいて 
困ったらビデオ通話でサポート
してもらえるようにと頼んでおこう。  


何せほとんど人が
歩いていないのだから 
広い空間で独りぼっちに
なってしまったら遭難するしかない。 

元旦からハードルがあるけれど 
よし!何とか家に帰ってみせますよ!

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