もう死んでしまった母のことを思い出してみる。
私の母には悪い癖があって、
色んな所を見たがった。
私の家に遊びに来ては、
押し入れの中を開けては、
「これ持って行って良かんべ?」
「これくんなあ?」っとすぐに言ってくる。
捨てようと思っていた、古着をまとめた袋の中から
「何?これうっちゃっちまうん?もったいねぇがな!もらってぐで!」
なんて。
子供たちのお財布だって勝手に開けて
「いら(沢山)持ってるがなあ。」なんていう。
少ない時には小銭を足してくれたりもしているんだけれど。
もちろん、うっかりバックを
その辺に置いておくと私のお財布の中やら
バックの中までのぞき込む。
それでお金を盗もうと言うわけでもないらしい。
私は子供の頃から寮生活だったこともあってか、
こういうのが、大嫌いでたまらない。
その都度、『こんなことしないでよ!』っと、
声を荒らげて言ってきた。
なので私は一度だって
子供たちのお財布やら、バックの中とか見たこともない。
な〜んて文句言ってみたけれど、
お母ちゃんが作った「おから」おいしかったなあ。
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