2019年2月4日月曜日

鬼には角2本

豆まきの後、廊下はガヤガヤ大騒ぎ。 
私たち盲子供達が、鬼に紛した舎監の先生を触って 
ワアワアと歓声をあげる。 

ある時は厚紙で作った 
鬼のお面の時もあったし 
セルロイドで作られたお面を
被っていた時もあったっけ。 

あの頃にも、
ちゃんとカツラがあって、 
「鬼って男の子みたいな髪型だね。」
「違うよ~うちのお父さんもこんなだよ」 
「ええ?うちのお母ちゃんも、こんな風に短いんだよ」っと 
口々にさけんでいく。

先生:「赤鬼には、ホラ、角が2本こうやって。
頭の前の方に生えているんだよ、顔も赤いんだよ」 

「お酒飲まなくても赤いの?
じゃ、お酒飲んで赤い顔って、
鬼に似ているってこと?」 

疑問と感想とが混ぜこぜになって、賑やかだ。
 
少しづつ見える人たちの世界を
触っては、手の平の中に作りあげていく。 

こうやって知識を積み上げては
創造していく力を付けてきたんだと思う。 

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