先週末、盲人クラブのお花見会に
電車を乗り継いで、桜のきれいな公園まで行ってきた。
ちょうど桜は満開で、かなり綺麗だったよう。
足元には黄色い菜の花。
それにピンク色の桜は日本を代表する風景の一つ。
しかもこんな風景はあっちこっちにあって、
万民どこでだってお花見ができる。
ちょっと寒かったけれど、
大勢の人たちが桜の木の下でお弁当を広げていた。
さて私もクラブ員が集っている場所へと行って、
お弁当をひろげた。
するとガイドさんが、
「あのね実はここには桜の木1本も無いんですよ。」
ええ???
説明されてびっくり。
どうやら私たち盲人達が場所取りしていた所は
桜の木がなかったらしい。
そう盲人たちは桜の木がなくたって、
お酒とお弁当さえあれば、
どこでだってお花見気分になれちゃうんだ。
ぼくはいつもお花見会場で、真面目に花見していたんですよね。
返信削除周りを見渡してみると、みんな酒ばっかり飲んでる。
『全然花なんか見ていないじゃないか。』
反発したぼくは、弁当も食べず酒も飲まず、ひたすら花を見ていました。
穴のあくほど桜の花を凝視していた(笑)。
桜の花びらはぼくの視線に耐えきれなくなってきて、わずかに震えたあと散って行きました。
この話、切ないけれども、どことなく楽しさも感じられて、まるで童話の一ページのようですね。
返信削除せいた