2019年4月12日金曜日

一人で歩いて

終点だと言うので、
おもむろに立ち上がって
聞き耳をたてる。

バスの前側の所から、
お金の音やら何やらする。

静かになったんで、
いよいよ私が最後かなっと思って
料金支払いのところまで進む。

ここで待ち合わせになっている所だ。
扉の向こうから、私を呼ぶ声がないので
まだ来ていないんだろう。

「運転手さん?ここ降りた所には
ベンチとかあるんですか?
どんな感じなんですか?」

運転手さんは私のお金のことが終わると
わざわざ立ち上がり、こちら側に出てきて下さった。

ここ段がありますからっと言って
歩道に案内してくださった。

どうやらベンチはないらしい。
ここが柵ですっと触らせてもらった
フェンスに寄りかかって友達を待った。

そうガイドさんがいなければいないで
何とかなっていくものだ。

そう。昔なんて 
ヘルパーさんだってガイドさんだって
いなかったんだもの。  

2 件のコメント:

  1. 乗り物の座席をサッとゆずってくれる人は結構いても(一瞬で出来る)、料金の支払いに時間がかかるのをじっと待ってくれる人はあまりいない(イライラするから)。
    人の善意って気まぐれさんですね。

    Byせいた

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  2. がんばって生活しておられるのですね。

    公共交通機関の運賃の支払いが、指紋認証による銀行引き落としってことにはならないものだろうか。
    そうすればあっという間に済んでしまうのに…。
    でも、指紋を読み取るなんてこと自体が管理じみていて、気持ちわるいし、怖いんですよね。

    Byせいた

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