2019年5月26日日曜日

30分

私の仕事はマッサージ。
ベットに横になっている人を
ぴったり30分で全身のマッサージを終えなければならない。

早く終わっても長くなってもいけない。
っというのも、
「あの人の時は35分だったよね。
私なんか28分しかしてもらえなかったもん。」
なんて言われ兼ねないから。

目が見えさえすればなあ。
壁にかかった時計をちらっと見ては
マッサージの進み具合を微調整することができる。

露骨に腕時計のボタン押して
音声を出す訳にもいかない。
そんな訳で、白衣のポッケには、
触読用の時計が隠しててある。
 
時々、患者さんが向こう側向いている時に、
ちょっとポッケに手をさしいれて時間をチェックする。

そしたらこの間、時計の上蓋が半開きだったみたいで、
糸くずが時計の針に絡まっていて、
針が止まっていた。
時間が分からなくなってしまった。

しかたなし、何と無くの勘で終えてみた。
慌てて患者さん帰られてから、
別の音声時計で確認してみたら、

はい!ピッタリの30分でした。
びっくりでした。
    

1 件のコメント:

  1. 始まりの時間を時報の放送につないであるイヤホンで確認して、終わり頃の時間をまた時報イヤホンを耳につけて確認して、30分を知るってわけには行かないかな。

    触読用の土下座でも、指の先でふれると振動式でタイムを教えてくれるものもあるみたいですね。

    いちばんいいのは、お客さんが『あっ、丁度30分たよッ!』
    やおらムクッと身を起こして立ち去って行ってくださることです。

    Byせいた

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