私の母。
お母ちゃんが死んで5年が過ぎた。
お母ちゃんは母親に捨てられ、
実家に置き去りにされてしまった。
お母ちゃんの母親は11人兄妹だったとか。
もちろん小学校へも行かせてもらえず、
幼い頃から子守奉公に明け暮れていたという。
水商売をしながら
出会った人との間にできたのがこの私。
文盲のお母ちゃんの子が盲人の私だった。
学校や役所の書類などの代筆代読の時には、
お菓子やお酒なんかを持っては、
近所の親切なおばさん家に行っていた。
私が小学生になった時、
ひらがなのタイプライターを買ってもらった。
はがきの上下を見るのがお母ちゃんで、
私がそれに住所や言葉を書きいれる。
ひらがなはなんとか読めるお母ちゃんは、
それを確認して読む。
そんな風にして年賀状なんかよく書いたっけ。
字が読めたら何したいって聞いたことがあった。
「車の免許取るんに決まってるがな」って、
言っていたっけ。
世界の貧困国や内線状態の子供たちが異口同音に口にするのは『学校に行きたい。』ということですね。
返信削除いっぽう学校に行ける日本ではいじめや引きこもりなんだから、明らかにひずみですね。
本来、学びの過程は楽しいはずのものなのに。