家庭科室は窓が大きく、お日さまがたくさん入っていて温かい。
三方の壁にはキッチンが設置してある。
部屋の真ん中には長テーブルがあって、そこで食事をする。
私たちはエプロンをつけ、それぞれナイフとお皿を準備して、配られたりんごをむき、お皿に載せて先生の批評を待った。
おいしそうに見えるりんごとは、きれいに四つ割りになっているも
ちょっとくらい皮が残っていても平気らしい。
私は丸のまま、くるりくるりとむいて半分に切るときに失敗して大きいのと小さいのとになってしまっていた。
先生は目が見えない人は、と言って良い方法を教えてくれた。
りんごの上下の穴を親指と中指とで持ってみる。
りんごはまん丸ではなく、少しゆがんでいるから、重い方が下側
上側になった穴と 穴との長さの一番短い所に包丁をあて、穴を通過するように、まっすぐに切りおろす。
りんごは側面を下側においてあるから、転がらないように注意する。こうするとかならず半分にきれいにきれる。
次は切り口を上にして、芯の通っている固い所に刃をあてて切ればいい。
四つ割りになったりんごは、次に芯を取る。
最後に皮をむく。
あのとき以来、この方法でりんごも梨も切っている。
お皿に向きを同じに並べてふちにフォークを膨らんだ山側を下にしてそえてあげる。
更新楽しみにしてますよ!
返信削除明るいよっこママの過去を聞くと締め付けられそうになるけど
どんどん発信してほしい!そしてみんなが暮らしやすい世の中になってほしい