洗濯かごの中にグッチョリ濡れて丸まったくつしたがふたつ。
今日は午後、大雨だった。
うちのところの小学校は3キロ以上も離れているから子供の足だと1時間近くもかかってしまう。
まだ2年生の三女は、体力もついていないから学校から戻ってくると、もう疲れてぐったりだ。
仕事で帰りが子供たちより遅いからおなかを空かせたままで待っている。
お姉ちゃんたちは高学年だから帰りが遅い。
三女とは下校班が別だ。
大雨で大変だったね、と三女に言うと
「今日は一人で走って帰ってきたよ。」
お友達は?と聞いてみると、
雨のザーザー大降りの中、3人で最初は歩いていたという。
そしたら一人の子のママが車で迎えに来たから、塾に行くって乗せて行ったという。
しばらくするともう一人の子のママも来て、その子を乗せてバイバイって言って大雨の 中、車は行ってしまって三女は一人残されてしまったという。
「だからシャワーのなか、走って帰ってきたんだよ」
頑張ったね、頭をなでてあげたらまだ髪がぬれていた。
こんな大雨、車ならすぐなんだからせめて駅のところまでうちの子も乗せてくれたって いいじゃない。
雨と三女の涙でぐっちょりの靴下。
私の涙でも濡らしてやった。
くつしたをのばしながら洗濯機に入れる。
ざかざかぶりの雨の中、車の中のお友達に手を振る三女が、三女の声が聞こえてくるようだ。
帰ってきたお姉ちゃん達に聞くと、けっこう多くのママたちが車で学校のそばで待っていて、自分の子供だけ乗せて帰っていくママたちがいるんだという。
「普通だよ」
普通なんだ。
大雨の中、自分の子だけ乗せてお友達ひとり残していくことが普通なんだ。
私はもう一度言ってみる。
普通のことなんだって。
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