ハーフで2時間15分のペーサー(均等なペースでレースや特定の選手を引っ張る役目の走者のこと )は帽子に青い風船を付けていた。
地元で開催されたランニングフェスタなんで人数が少ない。
青風船の後ろには15人ほどだ。
「ペーサーについていきたいです」
私は伴走ロープを握って伴走者に頼む。
ペーサーにくっついて走るから、みんな同じペース。
ちょっと前にすき間ができると、すかさず後ろから入りこんでくる。
「ペーサーの前に出よう。」
周りにぎっしり。みんな走っているから、マンホールとか段差だとかが何十本もの足で見えないんだそうだ。
視界を作ろうと前を開けると誰かが入り込むんで足元が見えない。
そんなわけでペーサーの前に出た。
前が開けて、走路はよく見えるようになった。
「後ろ10メートル」
なんて説明になったけれど、おかげで逃げろにげろで青帽子のちょい前でゴールすることができた。
大きな大会ではこんなわけにはいかない。
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