2017年11月4日土曜日

みなみ野三療館レポート3「脈」

東洋医学での診断は、顔色を見たり問診したりもするようだけれど、大切なのは脈だ。

手首の内側、親指の下側にある橈骨動脈(とうこつどうみゃく)のこと。

脈なんかで分かるのかな?と思うけれど、私たちにだって変化を捉えることができる。

走った後には脈はドクドク早くなるし、熱があるときにはパカパカ軽く浮いたように早く打つ。
お酒を飲んだ後には脈が太く膨らんで、太鼓を打つようにドカンドカンと強く打つ脈に なっていくし。

ぼんやり静かにしているときには細く小さな脈。
そこへ突然びっくりすることでもあれば、精神の動揺でバクバクと心臓と一緒に脈も激しく波立つ。

パパたち経絡(けいらく)治療家は、脈から疲れ具合や精神の状態、体のありようなど 判断していく。

そして経絡治療とは、体内のさまざまな部分のバランスを整えていく手法だから、
昔、痩せるつぼが流行ったことがあったけれど、同じつぼを使っても、「食べ過ぎているひと」にとっては食欲を抑えることになるし、「食欲がない人」人は食欲が出てしまう ことになる。

いっくらもっと痩せたいって思っても、生理的に痩せていればその人にとって最もバランスのよい状態にしていくから食欲が増してしまうってことになってしまう。

哺乳類としてのよい状態は、人間社会の見た目とは違うからなかなか難しい。

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