2017年12月17日日曜日

あて名書き

メールのなかった昭和では年賀状が300枚来たとか200枚送ったとか、年越しの大イベントだった。

小学生の子供たちだって10枚とか、人気のある子なんて30枚も貰ったとか言っていた。

私は、代筆をしてもらう母が字の読み書きが出来ないから毎年ゆううつだった。

母は私を連れて、近所のおばちゃんのうちに連れて行ってあて名書きを頼んでくれる。
畑でとれた野菜やらお菓子をたくさん持っていく。


まずは名簿の中から出したい人を見つけてもらって、それから書いてもらうんで半日くらいはかかってしまう。

やれそこの家の子供が泣いたり、お客さんが来たり…

そんなんで途中になってしまって、もういいがなっていうことになってしまい、ちょっと後で…が、それっきりになってしまうこともよくあった。

学校に行って、誰から貰ったとか返事があったとか無かったとかで話は盛りあがる。

差出人すら満足に読んでもらえないわたしは、そんな話には入らないようにうまく逃げまわっていた。

結婚してからはヘルパーさんにあて名書きをしてもらうんだけれど、文字を書くのが苦手な人もいたし、すっごく時間がかかる人もいて、下書きしてから書きますなんて言われると、20枚とか30枚とかお願いすることも諦めざるをえなかった。


この時期は、年賀状がストレスだったけれど、メールですむ昨今はそんなストレスもなくなってきた。

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