「えっ?ほんとに仕事、辞めてきちゃったの?」
「辞めてもいいって言うからさ、辞めるって言ってきたよ。今月いっぱいでおしまいだよ。」
まさか、ほんとにいいお給料の老人病院でのマッサージの仕事を、昨日いいって言ったからっていって本当に辞めてくるなんて。
昨日、ぐあいが悪くて、うちのパパ「夫」は仕事休んで寝ていた。
盲学校の専門科を卒業した仲間たちは接骨院や病院などに就職していく。
彼は人気のない老人病院へ、給料がいいっていうので就職したらしい。
職場ではみんな親切で、結構楽しく働いていたのに開業したくなってしまったらしい。
大変だ!
ここ、公団を出て開業のできる家に引越さなきゃならない。
私は県立の図書館に電話して、電話帳があるか確認してみた。
あった。よかった。
川越にあった県立の図書館では、対面朗読サービスっていうのがあって、事前に申し込んでおくとボランティアの人が目のまえで本を読んでくれるんだ。
さっそくカセットテープを持って図書館で不動産屋の電話番号を読みまくってもらって 録音してきた。
なんだか、引っ越しもできて開業か。
収入が減るし、家賃も高いだろうから、生活は大変になりそうだれど何となく、ウキウキわくわくする。
よしっどん底の生活、受けて立とう。おもしろくなりそうだ。
カセットを巻き戻しては点字で書き取って電話をしてチェックしていく。
何十件かけたことだろうか?
0 件のコメント:
コメントを投稿