2018年1月17日水曜日

愛和病院

三女の出産は当時人気のあった、おしゃれな産院で出産してみた。

食事がおいしいとか、お部屋がかわいいとか保育園のママから聞いて挑戦してみたんだ。

前もって電話で聞いたら、目が見えなくっても良いとのこと。
なので行ってみたんだ。
ちゃんと話をしておいたからみんなとても親切にして下さってほんとよかった。


看護婦さんに聞いてみると、私のお部屋はピンクの壁紙でチューリップの絵柄だというし、着ている寝巻きは…寝巻きじゃなくて、ピンクの綿のネグリジェ。
その上に羽織るガウンも刺しゅうがたくさん入った、確かピンクのものだった。

壁紙にそっと触れてみると、ざらざらとした手ざわりだけだけれど、ここにかわいいチューリップが咲いていると思うだけでなんか嬉しくて笑いたくなる。
この壁のところに3女のベッドがあるからに合っているに違いないと思う。

陣痛部屋にいたときなどおやつの時間には手作りのムースやケーキが素敵なお皿に盛られて運ばれてきた。
陣痛の合間にムースはしっかり食べたし、ケーキも頂いた。

食事もまたすごかった。フルコース。
結婚式に来ちゃったのかなって思うほど。
フォークナイフ足の長いグラスまで並んでいた。

しかもおっぱいあげるっていうのにコーヒー紅茶まで飲み放題だった。

もちろんテーブルにはかわいいクロスがかかっているし、お花も生けられていたしクラッシックの音楽も流れていた。

退院前はまた素晴らしかった。
美容師さんからシャンプーして頂き、セットしてもらって私はちょっぴりお化粧手伝ってもらい写真撮影。
3女はスタジオの大きなゆりかごに寝かされていた。

看護婦さんたちがいろいろ説明して下さる。
ベッドの向こうには生花が飾られていて、天井からはゴージャスなメリーゴーランドが揺れている。
私はその横にあるゆったりとした木のイスに座ってポーズを取ることになった。
後腹でしくしくお腹痛いけれど顔には出さないようにしていた。

プロのカメラマンの方が傍に来て、私の手をゆりかごのふちに置かせたり、ガウンのえりを直したりしてシャッターを切ってくださった。

「こちらですよこちらこちら見てください。」と。

私の瞳は力がないのでゆらゆら揺れているんでやっかいだったようだ。

その3女もまもなくお嫁さんになっていく。
あのときの写真。かわいいアルバムにしてくれたものそろそろ見つけておかなくちゃだ。

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