2018年1月11日木曜日

ババ抜き

「お兄ちゃんのところからジョーカーじゃないのを引いてくるんよ。お兄ちゃんがちょっとでもにこっと笑ったらそれはジョーカーのことだからよくお兄ちゃんのお顔みてよ。お口のところね。」
娘は3歳の二男をひざの上にのせて説明している。

「お兄ちゃん笑っちゃダメね。しらんぷりね。ポーカーフェイス」

私は向こう側の5歳の長男に言う。
言っているそばからきゃっきゃと笑っている。
感情というのは口の周りに住んでいるんじゃないかとおもう。

私たち家族はよくトランプをして遊んでいる。
ほんとならファミコンとでもいきたいんだけれどなにしろ私とパパが参加できるゲームといったらトランプくらいしかないからしようがない。
トランプなら点字がついているんでみんなで楽しむことができる。

おちびちゃん達がいるときはもっぱらババ抜き。
やっと数字が読めるようになってきたからみんなで盛り上がることができる。

ちゃんとジョーカーの意味も分かってきたからなおさら面白くなってきた。
3歳がジョーカーに指をかけるとやっぱり5歳はにこっとしてしまったらしい。

「ほらおにいちゃん笑ったからそれジョーカーじゃないの違うのにしなよお。」

やんややんやまわりから言われて3歳はほかのカードを引こうとするとお兄ちゃんはジョーカーを引かせようとする。

娘はいいこと教えているなと関心してしまった。
ちょっとの顔の表情を読み取る力。
生きていくのにとっても大切なこと。

いい人なのかいやな人なのか、それは目には見えないイヤな感じだったり殺気を感じたり、にやりとした表情を見たりと目には見えないものをみる力。感情を読む力。注意深さと疑う気持ちをいつも持っていなきゃいけないってこと。

私は他人の表情が見えないし、視線や目線も分からないから困る。
後になってからさっきあの人いい顔していなかったよ、なんて言われることがよくあるから。
しかも私はおしゃべり始めたら止まらないからなおさらKYになってしまうんだ。

声の質の微妙な変化が分かるよう注意深く聞くことができるように耳をとぎすましていくようにこころがけていかなきゃと思っているところ。

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