2018年1月3日水曜日

お年玉

子供たちにとっては何てったってお正月はお年玉をもらうこと。

弟のところに3人の子がいるから、うちのこと合わせて6人の孫たちがこたつをグルリ囲んでおばあちゃんからのおとしだまを待っている。

おばあちゃんは料理がヘタで、おせちなんて気のきいたものは作ることは大してできないけれど。
大きな器にドーンっと盛り上げられたきんぴらと煮物、それに白菜の漬け物があって、
ばあちゃん自慢の手作りのこんにゃくが美味しく炊いてある。

あとはスーパーのトレイにに乗ったお刺身の盛り合わせが置いてある程度だ。
小学生になった孫たちはお手伝いをしてガス台の網でおもちを焼いて、それぞれお椀に入れておばあちゃん特製の大根、ニンジン、お芋と具沢山のおつゆをかけてこたつに運んでいく。

今日はテレビやゲームは後回しでみんな良くお手伝いをしている。
いよいよその時がきた。

「ばあちゃんちに1番よく来てうんと手伝いしてくれてたんがじんだんべ。だからよ。じんに1番にやるで。」

おばあちゃんは理由をちゃんと言って弟のところの長男にわたす。他みんな納得だ。
そしてあとは順ぐりに渡していく。
みんな元気良くありがとうを言っている。

お正月にしかこない子も大人みたいなわだかまりはないからありがとを元気よく言っている。これって子供の良いところ。

後になってみんなこそこそお年玉袋の中を開いて見せっこしあう。
みんな、じんが1番お金をたくさんもらっていると思っている。

見せっこしあった千円札の枚数はうちの年上のお姉ちゃんも一番小さい子もみんなおんなじ枚数だった。

おばあちゃん流だから成績が良いとかじゃなくて、おばあちゃんのうちに良く遊びにきてお手伝いをしてくれた子が1番なんだ。金額に差がないっていうのもおばあちゃんらしい。

そして最後の最後。
私の夫からお婆ちゃんとじいちゃんにお年玉が渡されるんだ。

「娘の旦那はよ。毎年お年玉くれるんだで。娘はくれねっていうんによ。」

私は笑いながら聞いている。
今年も良い年でありますように。

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