いちごのパックを開けたら中に小さな紙きれが入っていた。
「生産者すずきけんじって書いてあるよ。とちおとめって。」
はりのある大きないちご。
「ほらわかる?細長い固い葉っぱのしたにふわふわしたうぶ毛みたいなのね。これがおしべ。めしべは、このいちごのとがった先っちょについているんだけれど収穫のときにはおっこちてしまうんだよ。
このつぶつぶはたねでとうめい白っぽいとうめい全体は赤いけどね。」
説明されてとがった固い葉っぱをめくりあげて指を差しこんでみる。
よくわからない。
こんなところにおしべなんてのがあるんだ。
このはっぱは額だと言う。
がくをつまんでいちごをかじる。
あまくっておいしい。
やっぱりいちごはおいしい。
「せっかくすずきけんじさん、名前を書いてくれているんだからお礼をいいたいけれどアドレス書いてないんでしょ?」
生産者の人たちおいしく作ってくれていて、しかも名前までいれてくれているんだからこちらからもお礼を言ったり、またあなたのが食べたいからスーパーで買うにはどうしたらよいですか?っと聞いてみたい。
そういうシステムはないらしい。
せっかく名前をかいてくれているのに。
ざんねん。
「このいちごはすごくいいから、おしべまでが分かるんだよね。こういういちご、届けてくれた人には何かお礼を言いたいよね。」
いちごの表面のつぶつぶは種だってことは知っていたけれど、てっきり黒い色だと思いこんでいた。
とうめいな色に上書きしないとだ。
こうしてたまには色の確認していかなくっちゃね。
間違ったままになってしまうから。
シブジャガです。今日、初めて、読みました。夕立を読んで、想像以上に子育ての大変さが分かりました。三人の娘さんは読んだのでしょうか?
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