選手みんな一人づつ走っている。
一緒での参加の時には
横に並んで、お話しながら
走っていくこともある。
また初めて会った人とも
声を掛けあったり、
話がはじまったりもする。
私たち盲人ランナーは
伴走者と並んで、
内側の手でロープ握り合っ
2人3脚のようにして
走って行くのでどうしても
人2人分の幅が必要になってしまう。
狭い道だったりすると
幅をとってしまって
迷惑をかけてしまうこともある。
なのでなるべく迷惑をかけないように
狭い所では前のランナーに
くっついていくようにしていく。
それでも大勢のランナーたちの中を
隙間をぬって、
二人で走り抜けていくには大変だ。
伴走者によって
それぞれいろんな工夫をしている。
前に人が並んでいたりすると
大声で
「これから真っ直ぐ300.」
「まもなく右へカーブ。」
「やや下り。下り。」
などと大して説明しなくてもよい所でも
大声で説明の声をあげていく。
なんだ?!
っと思って振り向いてくれる。
私の盲人のビブスを見て理解できると
横に移動してくれるそうだ。
応援の声もかけてくれたりもする。
前に行かせてもらう。
声をあげる伴走者は
喉が渇いて大変だけれど
これはよい方法と思う。
以前、前方のランナーたちに
「盲人です。どいてください。」とか
「横に広がるな。」なんて
怒鳴ってしまった
伴走者の人もいたけれど
これは最悪。
せっかく休日楽しんでいるところへ
怒鳴られたりしたら気分が悪い。
ずっと気分が悪いままだ。
それに私だって
気分悪くなってしまう。
レースは人によって楽しみ方が違う。
おしゃべりしながら
完走するのもありだし。
タイムが1秒でも早くなるように
夢中で走るのもありだ。
目的の違った人たちが1本の道の上で
それぞれ気持ちよく楽しめ
いけたらと思う。
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