2018年3月26日月曜日

ナゲット

「次郎が食べたいって言うから
ナゲットあげたのに
なんでばーちゃんに
あげちゃうんだよお。」


長男太郎はぴーぴー泣きだす。


「だって。ばーちゃんが
いいな。食べたい
って言うんだもん。」

次郎4歳は小さな声で言い訳する。

「だってぇ。太郎から
ばーちゃんにあげたいんだもんーん」


5歳の太郎はぴーぴー。


ナゲット食べる
っと言うからそばにいた私。

ばあちゃんはいいな。
ばあちゃんも食べたいな
っと言ってみただけ。

次郎は自分が食べようと思って
もらったお兄ちゃんからのナゲットを

私。ばあちゃんが
ほしい。なんて言うんで
それを私に譲ってくれた。

だけれど
5歳の太郎兄ちゃんは
次郎が食べたい
って言うからあげたんだ
っとぴーぴー言う。

なんでばあちゃんにあげちゃうんだ
っと抗議している。


じゃ。お兄ちゃん太郎からも
ナゲットもらいたいって
言ったのだけれど


もう面白くない。

じゃ。
このナゲット次郎に返すね
っと言えば


次郎は私にもうあげたんだから
ばあちゃん食べなきゃ嫌だという。


太郎のぴーぴーを
大人語にしてみるならば

いい恰好するなよ
っと言いたいんだろう。

ナゲットは自分しか
持っていないんだから

それは自分太郎から
ばあちゃんに渡すのが筋でしょ
ってことなんだろう。


私は困ってしまった。

次郎はいい恰好しいかも
しれないけれど
いつもこんな風に優しい。

自分のものをよく分けてくれる。

太郎もけちではないのだけれど
自分のものをとても大切にしている。


余計なこと言ってしまった。
どうしたらいいんだろう。


結局、私が
ごめんね。を言って
次郎に優しかったこと褒めて
お礼のありがとうを言って

太郎からは改めてナゲットを貰って
次郎の振る舞い許してと頼んだ。


こんな小さくたって大人と同じ
複雑な感情をちゃんと
持っているから
こんな時こそ
子育ての醍醐味。

こんな感情のもつれる時
マの一言が大切になっていく。

この後、ママは太郎次郎を
優しいねっと言いながら
頭をなでていた。

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