椅子の上に使用済みの
丸めたおむつが置いてあった。
私の時代は、
紙おむつの出始めの時で
紙おむつして育った子は
不良になるとか
おしっこを教えなくなるとか
おむつ取れるのが遅くなるから
頭も良くならないとか
言われていた。
また紙おむつ使うママは
愛情が薄いとか
子育ての手抜きだとか
資源を無駄にするとか
言われていた。
なので、その辺に行く時には
布おむつ持って行ったから
荷物だって大きくなった。
1セット2枚のおむつを
ビニール袋に入れて持ち帰っていた。
団地だったから
お手洗いの便器の中で
ざっとゆすいで、
べたべたが無くなったら
バケツの中でまたゆすいで
それから洗濯機に入れたんだ。
長女と次女は
年子だったから
二人がおむつの時が
重なっていたので
毎朝40枚から
60枚位も干さなければ
ならなかった。
脱水機から出したての
輪っかのおむつを
腕いっぱいに通して
肩まで担ぎあげて
ベランダにいく。
朝日が顔にあたってあったかい。
パンパンと
ふっぷるって
サークルにとめていく。
いっぱいになっていく。
おむつには幸せが溢れている。
お日様も幸せを
後押ししてくれている。
雨の時なんか
アイロン1枚づつあてていたっけ。
私は大きな海苔巻きのような
使用済みのおむつを
よくよく触ってみ
使用後もくるりと
とめられるように
テープまで付いているようだ。
ビニールに入れなくたって平気なんだ。
なんて便利。
楽ちん。
紙おむつ達はママたちに
どんな幸せを感じさせているんだろう
そうだ。
なんか絵が付いている
って言っていたっけ。
この紙おむつ達は
ママたちにたくさんの時間を
プレゼントしてくれている。
抱っこなんかを
年中してもらえていることだろう。
私は使用済みのおむつを
ごみ箱に捨てにいった。
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