馬券

府中の競馬場は広々と
明るい雰囲気。

園内はスロープが多いらしく　
乳母車なんかも何台も行き会った。

夏になると噴水場で
子供達が水浴びもできる
とのこと。

馬券と言うのは
簡単に買うことが出来た。

もちろん全盲じゃ無理だけれど。　

園内あちらこちらに
馬券の自動販売機が
置いてある。

メインの所には50台か
60台位も並んでいる
とのこと。

すごい迫力だ。
よっぽど儲かっているみたい。

馬券を買うための
専用の用紙がこれまた　
あちこちに積まれている。

何もかも印刷されているので
鉛筆でチェックいれていく
だけでいい。

なので、その日は京都でも
レースがあって
それも東京のここでも
買うこともできた。　

さあ！
用紙の東京にチェック！

これから始まる
４レースにチェック。　

で、単勝とか馬連とか
組み合わせを選んで
馬の背番号というのか　
馬の番号にチェック。

この紙を馬券の自動販売機
ちょうどATMと同じ。
　
用紙を投入口に入れて
タッチパネルで確認の所を　
１本指で触る。　

そして
お金を入れたらぐーっと
分厚いレシートみたいな
馬券が出てくる。
　
つるつるとしている。
大切にお財布の中にしまう。

ちょうどカード位の大きさ。

運よく当たった人は
払い戻し専用の
自動販売機があって
それに当りの券を入れると　
間違えなくちゃんと
お金が出てきた。

うまく当てた盲友は
ピン札の１万円が出てきた。

私は100円を２枚買ったから
じゃらじゃら340円だ。

140円の儲け。

そのうちATMみたいな
盲人専用の機械も
1台位設置されるかも。

そしたら受話器で
操作が自分一人で出来る。

実際、盲学校では男の人達
競馬が大好きな人が本当に多い。
　
あちこちの教室から
あの競馬の実況中継が
よく流れていたから。　

今だってそうだ。
盲友の男性達
本当競馬好きな人が多い。

大人の遊び場にも
バリアフリー欲しいですよね。

だって一緒に行った
目の見える人
何を買ったか内緒なんて
言うのだもの。

運が逃げる！って。

私達、運が逃げたって
口に出して用紙に書いて
もらわなきゃならないんだもの。

もうここから運が逃げ出しての　
ハンデありだもん

良く当てる盲友だって
こっそり秘密で馬券買えたなら　
もっと当っていたかもだものね。

是非是非、音声ガイド付きの
馬券購入の販売機と
払い戻し機　
設置していただけませんか？

そちらまでは点字ブロックでの
誘導もつけて下さいね。


きっと大勢の盲人達が来ますよ。