吐き出しガム

ガイドさんと駅の階段を
上がっていた。

すぐ脇でがりがりと
何か工事をしている。


「なんの工事の音ですか？」


「工事では無くて
ほら。階段に張り付いたガム。
ヘラみたいな物で
こすって取っているんですよ。」


え？ガム？
何てこと？

どうやら階段に
吐き出されたガムが
固まって張り付いている
とのこと。


しかも
あちこちにあるらしい。


清掃の方が蹲って
がりがりと
くっついたガムを
こそげ落としているんだ。

それ分かる。

私は駅の階段
降りる時も登る時も
必ず隅っこに行って
手摺に少し触れながら
上り下りしている。

突然
後ろから押されたり
反対に前の人が遅くて
私が押してしまった時など


おっとっと。
と手摺に掴まる事が
出来るから
安全安心のためにだ。

その手摺の裏側
たまたま指先で触れた時
張付けられた
ざらざらと乾いたガムに
触れてしまう事がある。

びっくり汚くて
あわてて指をひっこめる。
　
あそことあそこにある。
と、吐き出しガム
くっつきマップが
ちゃんと頭の中に
出来ているから

その手摺の辺りでは
深く指先を差し込まないように
宙に浮かしている。

そういえば
吐き出したてのガム
踏んずけてしまって
靴裏がべったらべったら　
取ろうとしても
びよんびよん

ガムの伸びが良くて
嫌な思いしたことも
あったっけ。

パパ「夫」は
ボトルに入ったガムが
大好き。

思うのだけれど
包んでいる紙
小さすぎるんじゃない？

吐き出した時
手にくっつきそうに
なっちゃう。


ガムメーカーの方に
お願いしたいです。

包んでいるガムの紙
ガム噛んだ後　
ちゃんと包めるよう

もう少し大きくして
いただけませんか？


ポケットの中
手探りでも
ガムを包んでいた紙が
見つけ易いような
紙質で作って
いただけませんか？


ガム。
その辺に吐き出すなんて
マナーの悪いこと
どうか辞めて下さいね。

ガム。
手摺や壁に貼り付けること
しないで下さいね。